知的財産ニュース 特許庁と食品医薬品安全処でオンラインマスク広告など合同点検の結果を発表

2021年8月11日
出所: 韓国特許庁

特許など虚偽表示804件、虚偽·誇大広告53件摘発

韓国特許庁と韓国食品医薬品安全処はマスクを販売するオンラインウェブサイトについて2ヵ月間集中的に点検した結果、特許などの虚偽表示804件、虚偽·誇大広告53件を摘発した。

合同点検は、新型コロナウイルスの状況によりマスクの購買需要が多いことを悪用し、オンライン上でマスクの特許などを虚偽で表示し、効果などを虚偽・誇大広告するなどの消費者を欺瞞する行為を事前に遮断することによって、消費者の正しい製品選択と被害予防のために実施した。

「特許など虚偽表示点検の結果」
特許庁は計5,000件の特許・商標・デザイン権と関連するオンライン広告を点検し、23の製品において特許などの虚偽表示804件を摘発した。

主な摘発事例は、出願中の製品を登録製品で表示(387件)、デザインを特許で表示するなど権利名称を間違えて表示(314件)、製品に適用されない知的財産権の番号を表示(55件)、権利が消滅された後も知的財産権の番号を表示(48件)などである。

特許庁は摘発された虚偽表示した販売者に対し、掲示物の修正・削除などの措置を指示し、今後オンライン事業者と協力して入店販売者を対象に正しい知的財産権の表示方法を教育する予定である。

「虚偽・誇大広告の点検結果」
食品医薬品安全処は計500件のオンラインマスク広告を点検し、虚偽・誇大広告53件を摘発した。該当広告掲示者に対し行政処分を行い、サイト遮断を依頼(放送通信審議委員会、該当ショッピングモール)した。

主な摘発事例は、飛沫遮断用マスク(KF-AD)を保健用マスク(KF80·KF94)の効果があると広告(12件)、KF94保健用マスクの粉塵捕集効率を「99%※」と広告(5件)、肺の健康を維持するマスクと広告(6件)、その他表示違反(2件)などである。

※KF99保健用マスクの粉塵捕集効率効果を有すると広告

また、医薬部外品マスクではなく、工業製品マスクに対して「黄砂·PM2.5ブロック」、「飛沫遮断」、「有害物遮断」などで広告・表示し、医薬部外品マスクに誤認する恐れがある虚偽広告28件も摘発した。

「正しい医薬部外品マスクの購買・着用」
一方、新型コロナウイルスの状況では医薬部外品マスクを購買して正しく着用することを勧奨する。 医薬部外品」マスクは、微粒子や飛沫などの遮断性能が検証された製品であり、購買時に必ず「医薬部外品」の表示を確認する。

また、「手術用マスク」、「保健用マスク(KF80, KF94, KF99)」、「飛沫遮断用マスク(KF-AD)」のうち1つが表示されているかを確認する。

「医薬部外品のマスク効果」

  • 保健用マスク:黄砂·PM2.5などの粒子性有害物質と感染源から呼吸器を保護
  • 手術用マスク:診療、治療又は手術時の感染予防
  • 飛沫遮断用マスク:日常生活で飛沫感染を予防

マスクを着用する際に手をきれいに洗い、口と鼻を完全に覆い、顔とマスクの間に隙間がないか確認しなければならない。

また、マスク内部にティッシュやタオルを当てると、空気が漏れ密着力が落ちて遮断効果が低くなるため注意し、マスク着用中には手から汚染を防止するため、マスクにはできるだけ触れないようにする。

特許庁と食品医薬品安全処は消費者がマスクを安心して購買・使用できる環境を作るために持続的に協力する予定であり、特許などの虚偽表示の疑いのある事例及び虚偽・誇大広告の発生時にオンライン違法流通に対する積極的な申告をお願いした。

※(特許庁)知的財産権虚偽表示申告センター(電話:1670-1279、インターネットウエブサイト出所 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

※(食品医薬品安全処)食品医薬品安全処ウエブサイト→「オンライン違法流通申告」クリック(インターネットウェブサイト住所 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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