知的財産ニュース 特許庁、登録商標を活用して地域経済の活性化を積極的に推進

2021年5月6日
出所: 韓国特許庁

地方自治団体のブランド経営で競争力強化!

新型コロナウイルスの状況でも、地方自治団体による商標出願は増加していることが分かった。

韓国特許庁によると、最近商標に関連する出願件数は、2018年1,071件から2019年1,026件(4.2%減)にやや減少したが、2020年には1,437件(40.0%増)と大幅に増加したと調査された。

ここ3年間最も多くの商標を出願した自治体は、潭陽郡(123件)、井邑市(105件)、新安郡(79件)、鎮安郡(70件)の順である。

独特な点は、郡単位地域からの商標出願が上位10位以内で7つの順位を占めていることである。

潭陽郡(123件)、新安郡(79件)、鎮安郡(70件)、永同郡(59件)、蔚珍郡(51件)、扶余郡(49件)、青松郡(44件)であり、主にその地域の特産品および文化観光に関連する商品を出願していると調査された。

これは、厳しい環境にもかかわらず、出願商標の権利を確保することで、新型コロナウイルスを克服し、地域経済を活性化しようとする意志が反映されたと解釈される。

潭陽郡は竹を利用した竹工芸品の名産地にふさわしく、「竹林、清らかなエコ都市潭陽」というブランドを積極的に活用している。

鬱蒼とした竹林の庭園ブランド「竹緑苑」、竹をテーマにした韓国唯一の「潭陽竹祭り」などがある。特に竹祭りは文化体育観光部が選定する文化観光優秀祭りに2012年から5年連続、文化観光最優秀祭りに2017年から3年連続選定され、2020年から2021年に文化観光祭りとして評価された。

井邑市は紅葉で有名な内蔵山を掲げた「紅葉美人」という農産物の代表ブランドで米、トマト、スイカ、韓牛などを販売している。

新安郡は島嶼地域であることから、「1004天使の島新案」というブランドを積極的に活用している。

新安郡の朴只島に紫色のラベンダー庭園を造成し、町を紫色に染めて、「訪れたい島」、「パープル島」などのブランドを活用して文化観光を積極的に広報している。

特許庁の生活用品商標審査課の審査官は、「自治体による商標出願の増加には、地域特産物の差別化および競争力強化に向けた自治体の努力が反映されている」とし「今後も地域の代表ブランドが積極的に開発され、韓国国内はもちろん、世界市場で認められるブランドになることを期待している」と述べた。

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