知的財産ニュース 日・中・韓の商品名称および類似群コードの比較目録をウェブサイトで公開

2021年3月12日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁は2020年度ニース(NICE)国際商品分類基準(※)を反映した日・中・韓3ヵ国の商品名称と類似群コード(※※)比較リストをウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて3月12日から提供すると発表した。

※ニース(NICE)国際商品分類基準:「標章の登録のための商品及びサービスの国際分類に関するニース協定(NICE Agreement)」に基づいて定められた、商品に関する国際分類制度
※※類似群コード:「類似群」とは、商品自体の属性と取引の実情や、サービスの性質や内容、サービスの取引実情が同一または類似の商品群をいい、「類似群コード」とは、それぞれの類似群に付与された特定の記号を意味する。

類似群コードは商品審査の効率性を高めるため、日・中・韓の3ヵ国で商品間の類似有無の推定基準や参考資料として活用する商品分類制度である。

各国の類似群コードは、商品の属性や取引の実情に対する認識などの違いにより、同じ商品であっても、国によって異なった記号が付与されることもある。

この場合、韓国では認められる商品名称が、他の国では認められず商標登録が拒否されることもあるので注意を要する。

特許庁では、2016年の日・韓商標専門家会議において、日・韓の類似群コードを比較する研究事業を実施することに合意し、2017年から2019年まで3回にわたり日・韓の類似群コード体系を比較研究し、その結果をウェブサイトに公開している。

今回の類似群コード公開リストは、中国が同事業への参加に合意したことにより、これまで推進してきた日・韓日両国の類似群コードの比較リストに中国のコードを追加し、3ヵ国の類似群コードを一目で比較できるように作成したものであり、2020年のニース国際商品分類の改正事項を反映した。

特許庁の商標デザイン審査局長は「日・中・韓の類似群コード比較リストが、中国と日本に商標を出願する韓国の出願人に、指定商品に対する拒絶理由を事前に予測して備えることができるよう、ガイドラインを提示してくれるだろう」と期待しつつ、「今後も円滑かつ迅速な海外商標権を確保するために継続的な支援政策を推進する」と述べた。

一方、日・中・韓類似群コード比較リストの詳細については、特許庁のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます→(知的財産制度→分類コード照会→商品分類コード→主要国の商品照会(検索))で確認することができる。

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