知的財産ニュース インプラントもデジタル時代!

2021年1月11日
出所: 韓国特許庁

デジタルインプラント分野の特許出願、ここ10年間で年平均12%増

新型コロナウイルスの影響によって非対面文化が拡散しており、全分野にわたってデジタルトランスフォーメーションが加速化している。歯科用のインプラント分野でも、人工知能や3Dプリンティングなど第四次産業技術を結合したデジタル化が加速しており、このような現象は、特許出願の動向でも確認することができる。

韓国特許庁によると、デジタルインプラント分野における特許出願件数は、2010年に41件、2019年に113件が出願され、年平均で12%増加したことが分かった。

デジタルインプラント分野における特許出願は、同期間の全体インプラント出願件数(2010年258件→2019年397件)の年平均増加率(5%)より、2倍以上の増加傾向を見せている。

デジタルインプラント

デジタルインプラントのプロセスは、口腔情報の取得、模擬手術・治療計画の策定、技工物のデザイン、手術ガイドの作成、3Dプリンティング(またはフライス加工)および手術段階に区分され、全段階でデジタル技術が使われている。

従来のアナログ方式のインプラント手術をデジタルに変換すると、印象採得の代わりに画像データを取得し、模型を配送する代わりにデータを転送するなど、患者が病院を訪問する回数や時間を大幅に短縮することができるようになる。デジタル方式は、アナログ方式よりも利便性、正確性などにおける利点が大きい。

詳細技術別の出願動向を見ると(2010~2019)、口腔内スキャナ関連の出願が46.1%、シミュレーション・コンピュータデザイン関連の出願が33.8%、 技工物加工関連の出願が20.1%を占めている。口腔内スキャナがデジタルインプラントをするための主要機器であると認識されており、それに対する出願が活発に行われていると分析される。

出願人の類型別で見ると(2010~2019)、中堅・中小企業が50.8%(430件)を出願して半分以上を占めており、個人が16.9%(143件)、大学・研究所が8.1%(69件)、外国人の出願が24.2%(205件)と調査された。

大体の医療機器と同様に、歯科用のデジタルインプラント分野も、多品種少量生産の特性を持っており、中堅・中小企業が特許出願を主導すると分析される。

歯科用のインプラントは、ここ3年連続で韓国国内の医療機器生産品目のうち1位を占め、輸出額の増加率も1位(33.9%)を占めるほどに成長した。

先端技術を結合したデジタルインプラントは、手術の利便性、正確性、少子高齢化、発展途上国の所得水準の向上などにより、継続的に需要が増加すると期待できる分野である。

特許庁の医療技術審査課長は、「歯科用のインプラント分野も特許出願動向を通じてデジタル時代への移行を見据えることができる」とし、「韓国国内市場で技術競争力を持つようになった韓国のインプラント企業は、時代の変化に合わせてデジタル技術が適用された知的財産権の確保に万全を期すべきである」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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