知的財産ニュース 人気番組、すでに商標出願完了

2020年6月1日
出所: 韓国特許庁

話題の芸能番組、ドラマのタイトルに対する商標確保により事業領域を拡大

最近、人気のある芸能番組やドラマなどの放送事業に関連する商標出願が増加している。

韓国特許庁は、2015年に194件に過ぎなかったテレビ番組関連の商標出願が、2019年には647件で3倍以上増加したと発表した。

年度別の放送関連事業者の商標出願件数は、2015年の194件から2016年の301件(55.1%)、2017年の445件(47.8%)、2018年の653件(46.7%)で、毎年大幅に増加しており、2019年には647件(-0.9%)で少し減少したものの、依然として出願件数を維持していることが分かった。

年度別の放送関連事業者の商標出願件数は、2015年の194件から2016年の301件(55.1%)、2017年の445件(47.8%)、2018年の653件(46.7%)で、毎年大幅に増加しており、2019年には647件(-0.9%)で少し減少した

特記すべき点は、放送業者が芸能やドラマ関連番組の名称などをテレビ放送前に商標出願するということである。2020年3月に視聴率16.5%を記録したドラマ「梨泰院クラス」は、放送6ヵ月前に「ダンバム屋台」という商標が出願されており、最近視聴率14.1%を達成して放送終了した、「賢い医師生活」のドラマタイトルも放送1ヵ月前に商標出願された。

放送事業関連の商標出願が増加したのは、商標権の重要性がますます高まっているためであると把握している。まず、番組の企画段階から、他者の商標権確保を防ぎ、人気プログラムのフレンドリーな名称にただ乗りして利益を得ようとする者の出願を事前に遮断するためである。また、韓流ブームに加え、放送業者のグローバル市場拡大のためにも必要なものと判断している。

特許庁の商標デザイン審査局長は、「大衆に広く知られている番組を対象にして第三者が商標出願をした事例がある」とし、「韓国国内だけでなく、グローバル市場で使う予定の番組名について事前に商標出願し、商標権を確保しておく必要がある」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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