知的財産ニュース 品質とブランドを強みとするK-ビューティ化粧品の商標出願が増加
2020年7月27日
出所: 韓国特許庁
現存する内国人の最高齢化粧品商標は61年前の「太平洋」で、1959年に登録
韓国特許庁はK-ポップ、K-ドラマなど韓流の影響とK-ビューティ化粧品の品質およびブランドに対する国内外における消費者の好評の増加により化粧品類に対する商標出願が、2014年に1万5,017件であったのが2019年に2万956件となり、約39.6%増加したと明らかにした。
※化粧品類の商標出願:(2014年)1万5,017件→(2017年)1万9,088件→(2019年)2万956件
直近5年間(2015年~2019年)の化粧品類の商標出願が多い企業(※)は大企業であるLG生活健康とアモーレパシフィックに続き、ロードショップブランドであるザ·フェイスショップ 、ミシャ、トニモーリーの順であり、とりわけLG 生活健康とアモーレパシフィックは化粧品類だけでなく全体商標出願件数においても最多出願企業1位と3位を占めた。
※LG生活健康(4,698)、アモーレパシフィック(2,391)、ザ・フェイスショップ(975) 、ミシャ(758)、トニモーリー(716)
※※直近5年間の全体類の出願件数:LG生活健康(7,015)、 LG 電子(4,646)、アモーレパシフィック(3,564)
企業形態別における化粧品商標出願の割合は、大企業の割合が2015年11.8%から2019年5.8%に、約半分が減少したことに対し、中小企業の割合は34.5%から39.2%、個人の割合は34.1%から37.1%に増加し、中小企業および個人が占める割合が2015年68.6%から2019年76.3%に7.7%ポイント増加した。
これはオンラインによる化粧品の流通が活性化され、独自の生産施設無しにOEM、ODMによる委託生産などで中小・ベンチャー企業および個人事業者の化粧品市場への参入が比較的に容易になったからであると分析される。
また、非対面によるオンラインショッピングに対する需要が増加し、ハッシュタグ、キーワード検索により需要者がさまざまなブランドに容易に露出され、ブログの口コミにより良質の新しいブランドが短期間で人気を集める点も影響を与えていると見られる。
K-ビューティーブランドが人気となったのはK-ポップ流行の大きな影響を受けていると分析される。韓国を代表するK-ポップアイドルグループのBTSをモデルにした企業のマスクパックは製品の発売後3時間で売り切れ、また、化粧品広告のモデルが女優から有名な男性アイドルに変わることも多い。
国内における化粧品の商標のうち、現在まで権利を維持している最も古い商標は「太平洋」であり、1959年に登録され61年間維持されている。一方、100年前の1920年に登録(※)され、最初の化粧品商標として知られている「朴家粉」は顔を白くする白い粉が顔によく付着するように 販売したことで当時は大きな人気を集めた。しかし、「朴家粉」も有害成分による品質問題と類似商品および模倣品が現れ、1937年に市場から姿を消したという。
※資料出所:韓国民族百科事典
特許庁は化粧品類の商標出願時に、(1)色相、原材料を表す単語でのみ構成されているか、または類似な色彩を結合し、客観的な意味が商品の色彩を表示する場合、(2)他人の著名な商標を出願商標に含める場合、(3)「Cushion、VASELINE、ビビ」のように、取引において化粧品の普通名称や慣用名称として使用される場合、などは審査の段階で拒絶される可能性が高いため、出願時の留意事項として強調した。
特許庁の商標デザイン審査局長は「新型コロナウイルスに対する適切な対応により、K-ブランドのステータスが一層高まり、また、非対面時代を迎え、オンライン取引規模が急増すると予想されることから、ブランドの重要性がますます浮き彫りになる見込み」とし、「特許庁は中小・ベンチャー企業および個人事業者が商標権を簡単かつ素早く獲得し、国内外市場に進出できるよう、さまざまな方法でコミュニケーションを行っていきたい」と述べた。
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