知的財産ニュース 2020年ASEAN知的財産権の獲得戦略セミナーを開催

2020年12月21日
出所: 韓国特許庁

12月22日(火曜)、特許庁公式YouTubeチャンネルで開催

韓国特許庁は、ASEAN諸国に進出する企業を対象に「ASEAN知的財産権の獲得戦略セミナー」を12月22日(火曜)午後2時に特許庁公式YouTubeチャンネル外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで開催する。

今回のセミナーは、長期化する米中貿易摩擦により、韓国企業の主要投資対象国および生産拠点であるASEANの重要性がさらに浮き彫りになっている状況の中で、韓国企業が知的財産を活用して速やかに現地定着できるように支援するため、設けられた場である。

これまで特許庁は、ASEAN諸国の知的財産保護に対する環境改善に向けて取り組む一方、その地域に進出する韓国企業が改善された保護環境の中で知的財産権に対する優遇をまともに受けることができるよう、ASEAN諸国と知的財産の審査協力プログラムを継続的に開発・発展させてきた。

このような努力により、シンガポール、フィリピン、ベトナム、マレーシアに進出する韓国企業は、韓国で登録を受けた特許と同じ特許を現地で出願すれば、非常に迅速な速度で審査を受けることができるようになった。

カンボジア、ラオス、ブルネイに進出する韓国企業は、韓国で登録を受けた特許がある場合は、その国に出願さえすれば、別途の審査過程を経ずに韓国登録特許の効力がそのまま認められる。

特にカンボジアは韓国企業または韓国人が出願した全てのデザインを他の出願に比べて速やかに登録できる、デザイン迅速登録制度も運営しており、カンボジアに進出する企業は、より広い範囲の優遇を受けることができる。

今回のオンラインセミナーは、このようにASEAN諸国別に試行している特許およびデザイン審査協力プログラムの主要内容と本プログラムを活用して現地進出に成功した事例を紹介し、プログラムをうまく活用できる戦略を案内する予定である。

また、説明会の最後にASEAN市場に進出した企業が現場で実際に経験した知的財産関連の問題を解決することができる、マンツーマン相談プログラムも設ける予定である。

カスタマイズ型相談への申し込みや今回の説明会に関する詳細については、特許庁の国際協力課(+82-42-481-5008)に問い合わせればいい。

特許庁の産業財産保護協力局長は、「最近ASEANの10ヵ国が参加している地域的な包括的経済連携協定(RCEP)の最終署名が行われ、ASEAN市場で知的財産権を獲得しようとする企業がさらに増える見込みである」とし、「特許庁は、韓国企業が知的財産を使用して、ASEANでより定着しやすくなり成長できるよう、ASEAN諸国との協力を継続的に強化していくつもりである」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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