知的財産ニュース 社会問題を解決する国民のアイデアが集まる

2020年11月30日
出所: 韓国特許庁

社会問題を解決するための「アイデア寄付公募展」成功裏に終了

韓国特許庁は、9月1日(火曜)から10月11日(日曜)までの約6週間にわたって実施した「アイデア寄付公募展」が盛況のうちに終了したと発表した。

今回の公募展は、社会問題に対する国民の関心を高め、参加機関とともに国民のアイデアで社会問題を解決するために開催された。その結果、計340件のアイデアが受け付けられ、特許庁長賞を含む計8チームの受賞者が選ばれた。

特に提案者らは、公募展の受賞作を含む計10件のアイデアを社会問題の解決に一助するために無償で提供し、公募展に参加した機関は、寄付されたアイデアを活用して収益が発生する場合、収益金の3分の2以上を社会に還元することにした。

受賞作の中で最高賞である特許庁長賞には、キム·フンシク、ユ·ウサン氏が提案した「国防部からの排気繊維を活用した多目的パネルの生産と建築資材の軍納への参加」というアイデアが選定された。

今回の受賞作は、衣類などの廃棄衣料のリサイクル率を高め、環境汚染の問題解決に貢献できるという点で高い評価を得ており、該当の課題を公募した参加機関である、セジンプラスにアイデアを寄付した。

それについてセジンプラスの代表は、「ファッション業界は廃棄衣料の埋め立てと焼却による環境汚染問題に関心を持たなければならない」と述べ、「今回の公募展を通じて提供を受けたアイデアに基づいて社会問題を解決できるように最善を尽くす」と伝えた。

特許庁長は、「今回の公募展を通じて、さまざまな社会問題に対する、国民自らのアイデア寄付が行われた」と述べ、「これからも社会のポジティブな変化を導き出すアイデアを自由に提案し、取引できる環境を構築するため、積極的に取り組んでいきたい」と述べた。

一方、特許庁は新型コロナウイルスの予防および拡散を防止するため、予定された授賞式を省略し、郵便で受賞者に授賞品を渡す予定である。

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