知的財産ニュース 特許庁、発明教育の成果と情報交流の場を開催

2020年11月13日
出所: 韓国特許庁

韓国大邱市の桃源中学校の教師(発明教育経歴22年)、発明教育大賞を受賞

韓国特許庁は、「2020発明教育コンファレンス」を11月13日(金曜)午後2時に大田の儒城ホテルで開催する。2020年で9回目を迎える、「発明教育コンファレンス」は、発明教育の貢献者を励まし、最新の発明教育情報を共有して優秀な事例を拡散するために開催される発明教育関連の最大規模の行事である。

本コンファレンスは、「大韓民国発明教育対象」と「全国教員発明教育研究大会」の授賞式、特許庁と市・道の教育庁が連携して発明教育の活性化方策を議論する政策協議会、新規の発明教育プログラムと優秀な事例を紹介する教員研修などで構成されている。2020年は新型コロナウイルスの影響により、オフライン参加者を最小限にし、特許庁のYou Tube チャンネルでのオンライン生中継が行われる。また、地域別の巡回説明会を活用する予定である。

「大韓民国発明教育大賞」の発明教育対象は、大邱市桃源中学校の教師が受賞した。受賞者の教師は、大邱地域の最初の発明教育センター(1997)を担当して教材の執筆、オンライン発明サイトの運営など、発明教育の普及に貢献したことが認められた。

受賞の感想として「立派な先生が多いので期待していなかったが、このように素晴らしい賞をもらって光栄である」とし、「今回の受賞をきっかけに、学生たちに『発明の日常生活化』を教えるために努力していきたい」とコメントした。

「全国教員発明教育研究大会」では、ブレンド型学習(※)とアップサイクル(※※)活動を発明教育に適用して、学生の創造性の向上効果を検証した京畿道雲井小学校の教師が大賞を受賞した。

※Blended Learning:オンラインとオフライン授業を組み合わせた学習法で、新型コロナ時代に注目を集めている教育方法
※※ Up-cycling(創造的再利用)、アップサイクル(Recycling)の進化版、廃棄物のリサイクルにとどまらず、新しい価値を持たせることで(upgrade)完全に新しい製品を創出する過程

発明教育政策協議会では、特許庁と17の市道教育庁が集まって発明教育の活性化に向けた法制度の改正方向、訪問型発明体験教室の運営に対する改善策、地域に特化した発明教育のためのインフラ構築案など、中央と地域の発明教育における発展策を議論する。

教員研修セッションでは、2020年に新しく開発された発明教育の最新教材(※)に対する活用法と発明教育の優秀事例などを紹介し、全国の興味のある教員が視聴できるように特許庁のYou Tube チャンネルを通じたオンラインで生中継される予定である。それとともに、11月末まで京畿道、全羅南道、大邱などの地域で地域別研修も行われる。

※「発明と知的財産基盤の創業」標準教材、「発明、科学と遊ぼう!」自由学期制の教材など

特許庁の産業財産政策局長は、「2020年は新型コロナウイルスの影響のため、発明教育の実施に苦労したが、防疫規則を守ってオン・オフライン並行教育も導入するなど、教育現場で積極的に協力していただき、支障なく実施することができた」と感謝の意を表し、「2021年には、教育格差の解消のために社会的弱者に対する発明教育を拡大し、デジタル発明教育のインフラ構築にも積極的に取り組む計画である」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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