知的財産ニュース 「2020国民安全発明チャレンジ」受賞作の展示会を開催

2020年11月10日
出所: 韓国特許庁

「ダイヤル方式の透明止血帯」など国民の安全を守る発明品24点を公開

韓国特許庁・警察庁・消防庁・海洋警察庁と4名の国会議員室が共同主催し、韓国発明振興会が主催する「2020国民安全発明チャレンジ」の受賞作展示会が11月10日(火曜)午後1時30分に国会議員会館で開催された。

2020年で3回目を迎える「国民安全発明チャレンジ」は、災害、事故現場に必要な安全技術の開発および活用を促すための公募展である。国民の安全を守る警察・消防・海洋警察庁に所属する約19万人の公務員が提案したアイデアは、特許庁の知的財産コンサルティングを通じて災害、事故現場に適用することができるように改善された。

※公募テーマ:災害・治安分野において、現場にすぐ適用できる国民安全関連のアイデア

特許庁は2020年の上半期に警察・消防・海洋警察庁の公務員から計763件のアイデアを受け付け、現場での活用可能性と事業化可能性が高い計24件(※)のアイデアを最終受賞作として選定した。

※警察庁・消防庁・海洋警察庁の各庁別に優秀なアイデアを8件ずつ選び、第3回国民安全発明チャレンジの受賞作(計24件)として選定

2020年度の受賞作である24件のアイデアは、知的財産コンサルティングを通じてアイデアの高度化および試作を終えて、当日の展示会で公開された。

大賞である国会議長賞は、応急処置の現場で止血する際に出血部位の圧迫強度を簡単に調節して維持することができる「ダイヤル方式の透明止血帯」を発明した黄海地方海洋警察庁の警査が受賞し、金賞の行政安全部長官賞は、山や岸などの険所で変死者を安全に運べる「変死者搬送用ストレッチャーのベルト」を発明した、ソウル地方警察庁の警衛が受賞した。多数の死傷者を出した現場で迅速・正確に患者の重症度評価情報を送信および管理できる「QRコードを活用した患者分類システム」を発明した、光州南部消防署の警衛が共同受賞した。

受賞作には、韓国国内外での権利確保、技術移転などといったフォローアップ支援も行う予定である。

一方、展示会では安全な行事運営のために、検温、社会的距離の確保など、新型コロナに対する防疫措置を徹底して実施し、参加者数を50人以内に制限した。受賞作は、オンライン展示館外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで観覧することができる。

特許庁の産業財産政策局長は、「国民安全発明チャレンジを通じて発掘したアイデアは、知的財産権で保護され、国民の生命を守るだけではなく、安全産業の競争力強化に大きく貢献する」とし、「特許庁は、国民の安全を守る発明が、現場で適材適所に活用できるように積極的に支援する」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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