知的財産ニュース より良い社会、国民のアイデアでつくります

2020年9月3日
出所: 韓国特許庁

社会問題の解決に向けた、「アイデア寄付公募展」を開催

韓国特許庁は、社会問題に対する国民の関心を高め、国民のアイデアで社会問題を解決するために、「アイデア寄付公募展」を9月1日(火曜)から10月11日(日曜)まで約6週間開催すると発表した。

今回の公募展は、社会問題に関連する4つの課題を提案した公共機関および社会的企業(以下、「参加機関」)に、アイデアの提案者が問題解決を支援するためにアイデアを無償で提供する形式で行われ、参加機関は寄付されたアイデアを生活周辺の社会問題を解決するために活用するほか、「寄付」という趣旨に同参するために、そのアイデアを非営利的に使用し、収益が発生した場合には収益の3分の2以上を社会に還元することを誓った。

[参考「アイデア寄付公募展」課題の要約]
区分 参加機関名 解決課題
1 公共機関 財団法人
江北文化財団
・新型コロナウイルスで落ち込んでいる文化芸術系の回復と国民の
疲れを癒すためのオンライン公演の活性化方策
2 社会的企業 韓国障害者
文人福祉後援会
・目の不自由な人のための名刺活用方策
3 社会的企業 セジンプラス ・廃生地などの繊維で製造した、多目的パネル適用商品に関するアイデア
4 社会的企業 ポアシス ・高齢者層の孤独と無為を解決するためのソーシャルネットワーク構築
および持続可能な健康増進プログラムの提案

このような公募展の趣旨に共感し、アイデアを寄付したい国民であれば誰でもアイデアを提案することができ、申し込みを希望する人は参加申込書などを作成して電子メール(iptnt2@kipa.org)に提出すればよい。

また、新しいアイデアでなくても、課題解決に適した解決策である場合には、特許・デザイン・商標などの知的財産も提案することができる。

それとともに特許庁は、国民の参加を促すために提案されたアイデアについて、実現可能性・創意性・具体性などを考慮し、優秀な寄付アイデアを別途選定・授賞して賞金(賞金総額650万ウォン)を支給する予定である。

特許庁の産業財産政策局長は、「アイデアは、知識財産の始まりだけでなく、より良い社会をつくる重要な鍵である」とし、「今回の『アイデア寄付公募展』を通じて、韓国社会の課題を解決できる、すばらしいアイデアが多く発掘されることを期待している」と述べた。

公告文・申請書など、アイデア寄付公募展に関する詳細な内容は、韓国発明振興会のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認することができ、その他の質問は、韓国発明振興会の知的財産取引所(+82-2-3459-2882、2809)に問い合わせれば良い。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195