知的財産ニュース 第33回大韓民国学生発明展示会を開催

2020年8月7日
出所: 韓国特許庁

8月6日から7日までの2日間、KINTEXで開催

韓国最大規模の青少年発明フェスティバル、オンライン展示会も並行

韓国特許庁と韓国発明振興会は、発明教育の大衆化と発明に親しみを持つ文化を造るため、8月6日から7日までKINTEXで、「大韓民国学生発明展示会」を開催する。

今年で33回目を迎える「大韓民国学生発明展示会」は、小学生から中・高校生まで、幅広い年齢層の青少年たちの斬新かつ奇抜なアイデアが適用された発明品を授賞・展示する韓国最大規模の青少年の発明行事である。

今回の行事では、新型コロナウイルスの拡散を防ぐために授賞式の参加規模を大幅に縮小し、主要授賞作のオン・オフライン展示会を並行する。

授賞式には、国会議員などをはじめ、発明に関連する機関の団体長などが参加し、計295件(※)の受賞作のなかで主要受賞作を出品した約100人に対する授賞が行われた。

※大統領賞1件、国務総理賞2件、(最優秀賞)教育部長官賞・科学技術部長官賞各9件、産業資源部長官賞18件、(優秀賞)特許庁長賞20件、(特別賞)WIPO事務局長賞1件、計295件

オンライン展覧会は発明教育ポータルサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで常時運営されており、展示場は事前予約制で1日に最大600人が観覧することができる。オンライン展示会では、実際に現場を見学しているような効果を楽しめるよう、展示場のMAPを構築しており、受賞作の写真と説明映像も提供する。

新型コロナウイルスの影響にも関わらず、計6,770件の作品が出品された今回の展示会では、①潮時を簡単にチェックできる「潮汐グラフ付き潮時計」を出品した高校2年生のソル・ヘリさんが大統領賞、②交差感染を防ぐ「非接触型バス降車ボタン」を出品した小学校6年生のパク・ジファンさんと室内空間の活用度の高める平型プラグとコンセント」を出品した中学生2年生のハ・ソヒョンさんが国務総理賞を受賞した。

また、2020年からは上位の受賞者20人に、青少年の発明家プログラムと連携してアイデアの高度化・権利化および事業化コンサルティングなどを支援する。

一方、現場の展示場は安全に行事を運営するため、①出入り段階別の非接触発熱チェックと消毒、②人との距離を維持する(2メートル以上)ための動線別の地面ステッカーなど、一層強化された防疫措置が実施された。事前の消毒・防疫はもちろん、授賞式の全ての参加者を対象に指定席制で運営された。

特許庁長は、「ポストコロナ時代における大韓民国の新たな100年は、クリエイティブな想像力とチャレンジ精神を持った発明人材が切り開いていくと思っている」とし、「特許庁は、青少年の発明アイデアが将来の創業につながって活躍できるよう最大限支援していく」と述べた。

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