知的財産ニュース 新型コロナウイルスの予防と克服のための生活イノベーションのアイデア公募

2020年4月7日
出所: 韓国特許庁

生活イノベーションのアイデアで企業と取引

韓国特許庁は、新型コロナウイルスにより低迷している企業に活気をもたらし、消費者が出した日常生活でのアイデアを企業の製品イノベーションに活用できるように、消費者と企業との間でアイデアの取引ができるよう支援する「生活イノベーションのアイデア公募展」を開催すると発表した。

今回の公募展は、「企業課題部門」と「自由部門」に分けて募集を行い、国民なら誰でも申し込むことができ、4月6日(月曜)から4月24日(金曜)まで電子メール(iptnt@kipa.org)でアイデアを提出すればよい。

「企業課題部門」は、公募展に参加した14社(※)が必要とする、「既存製品の改善アイデア」および「新製品のアイデア」を課題として提示し、その課題解決のために提案されたアイデアについて、課題を出した企業で提案されたアイデアを検討した後、アイデアの取引につなげる方式である。

※参加企業(14社):NEOSTECH、Lumos Candle、毎日乳業、Miro、SUHYUN TECH、Aquapick、Art Technic、Eden View、YoungJin産業、EZAM、JM Green、Chair Plus、Panya、Hurum

「既存製品の改善アイデア」と「新製品のアイデア」の課題部門は、それぞれ7社が提示した課題で構成され、最近、プラスチックの使用を懸念する顧客に手書きの手紙を送って話題になった毎日乳業が出した「ストロー無しで飲める容器に関するアイデア」だけでなく、新型コロナウイルスを予防するための「マスク関連のアイデア」など、さまざまな課題が含まれている。

当公募展に参加した企業課題部門とは別途に行われる「自由部門」は、「企業課題部門」で提示された新型コロナウイルス関連課題の他に、国民の生活を脅かす新型コロナウイルスを予防し克服するための、さまざまな製品や事業のアイデアとして提案を受け付けた後、専門家がそのアイデアと関連する製品を生産するメーカーやニーズのある企業を発掘・連携してアイデアの取引につなげる方式である。 公募展で受け付けられたアイデアの取引を希望する企業は、アイデアの提案者と協議の上、それに適した取引の対価を支払い、取引が成立した場合には特許庁がアイデアの提出者に取引支援金を提供する予定である。

また、アイデアの取引とは別に、審議を通じて実現可能性(具体性)、事業性などが高い優秀なアイデアを選んで授賞する予定であり、受賞したアイデアは創出支援金が提供される。

特許庁長は、「新型コロナウイルスで苦労しているなか、消費者のクリエイティブなアイデアが企業の技術に対する苦情を解決し、国民の健康を守ることへの貢献を期待している」とし、「国民のアイデアが企業の技術革新につながることができるよう、アイデア取引の市場造成に努力していく」と述べた。

詳細な内容は、韓国発明振興会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、もしくはIP-Market外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認することができ、その他の内容については、韓国発明振興会知識財産取引所(+82-2-3459-2728、2809)に問い合わせることができる。

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