知的財産ニュース 韓国特許、カンボジアでそのまま認められる

2019年8月18日
出所: 電子新聞

両国の特許当局がMOU

韓国で登録された特許効力が外国でそのまま認められる、初めての協力プログラムがカンボジアで施行される。

韓国特許庁長は、8月16日午後、カンボジア・プノンペンの工業手工芸省で、同省先任長官と、特許効力認定協力了解覚書(MOU)を締結した。

このプログラムは、11月1日付で施行される予定であり、韓国で特許を登録した後、この特許に関する効力認定申請、証憑書類提出などの簡略な手続きを現地で進めれば、3ヵ月以内にカンボジア特許を獲得することができる。

カンボジアには、2010~2018年まで、韓国の出願人が30件余りの特許を出願したが、現地の特許審査インフラ不足などのいくつかの理由で、審査が遅延され、現在まで登録された件は、たった1件も無い状態である。

今回の特許効力認定協力プログラムの施行は、カンボジアに進出しようとする韓国企業の迅速な特許権確保を可能とさせ、現地のビジネス環境の予測可能性を大きく高める見通しである。

これに先立ち、韓国特許庁長は、8月15日に知財権保護分野の責任を負っているカンボジア商業省次官と知財権保護・商標・情報化などの様々な分野を網羅した包括協力MOUを締結した。

韓国特許庁長は、「韓国に対する特許効力の認定は、韓国の技術と特許行政に対する国際社会の高い評価があるからこそ可能となった」とし、「2つのMOUを迅速に履行し、現地に進出した韓国企業の商品とサービスに対する強力な保護を実現するつもり」と明らかにした。

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