知的財産ニュース 「幸福」に関する商標出願件数が急増

2018年12月12日
出所: 韓国特許庁

ヨロ(YOLO)、小確幸(小さいけど確かな幸福)、ワラバ(WLB)、ラゴム(LAGOM)、オカム(OKLM)など

韓国特許庁によると、「幸福」に関する商標出願件数は、2013年以前には14件に過ぎなかったが、2014年17件、2015年31件、2016年39件、2017年181件となり、2018年9月時点では130件へと急増している。

このように「幸福」に関する商標出願が急増しているのは、消費者の関心の変化を受けて幸福に関する商標の権利を事前に確保しておき、それを事業化につなげたい個人事業者や企業が増え続けているためである。また、この傾向は今後も続く見通しである。

しかし、取引社会で一般的に使われている、又は商品の性質を直接表示するとみられる「ヨロ(YOLO、You Only Live Once)、小確幸(小さいけど確かな幸福)、ワラバ(WLB、Work Life Balance)」などは、商品の出所表示機能があるとはいえないため、商品の商標として使用するには注意を要する。

特許庁商標デザイン審査局の局長は、「一般人が流行語のように使っている用語は、出所表示として機能しないため、識別力のある文字や図形を結合して出願しなければ、商標として登録する可能性は低くなる」と助言した。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195