知的財産ニュース 韓国最大の知的財産展示会、「2018大韓民国知的財産大展」が開催

2018年12月5日
出所: 韓国特許庁

韓国最大の特許・デザイン・商標の統合展覧会、33カ国の発明品も一堂に

韓国特許庁が主催し、韓国発明振興会が主管する「2018大韓民国知的財産大展」が12月6日から9日までの4日間、ソウル三成洞のCOEXで開催される。

大韓民国知的財産大展は、「大韓民国発明特許大展」と「ソウル国際発明展示会」、「商標・デザイン権展」が統合されて開催される韓国最大の知的財産権展示会である。このイベントは、特許・デザイン・商標など優秀な知的財産の流通を促進し、知的財産に対する国民の認識を高めるために開催される。

今回のイベントでは、公募で発掘した国内有数の特許技術製品や商標、デザインなどが展示される。また、33カ国から出品された創造的な発明品約600点も展示されるため、世界の最新の発明品、商標・デザインの動向を一目で把握することができる。

今年で37回目を迎える「大韓民国発明特許大展」では、審査を経て選ばれた90点の優秀な発明品が展示され、授賞式は12月6日に開催される。

授賞式では、サムスンCラボ(社内ベンチャー育成プログラム)のスタートアップであるアナログプラスの「アヘッド(Ahead)」が大統領賞を受賞する。本製品は、ヘルメットに取り付けることができる通信装置で、スマートフォンと接続すれば、ヘルメットから音がするようになり、音楽鑑賞や通話などを楽しめるものである。

国務総理賞には、低電力デバイスだけでAIディープラーニングを実行できるニューロコムズ社の「多層ニューラルネットワークコンピューティングデバイス」、ステクノロジー社の「直式便器の悪臭除去装置」が選ばれた。

世界知的所有権機関(WIPO)と国際発明団体総連盟(IFIA)が後援する「ソウル国際発明展」は今回で14回目を迎える。国内外の発明者間のネットワーク構築と優秀な発明品の海外販路開拓のために開催される国際発明展である。今年は33カ国から606点の独創的な発明品が展示される。

「商標・デザイン権展」は今年で13回目を迎える。商標・デザイン情報を拡散して企業の競争力を強化し、産業の発展を図るためのイベントである。展示場では大韓民国の国旗である太極旗の変遷だけでなく、韓国初の商標登録製品も確認できる。

2018大韓民国知的財産大展では受賞作の展示館のほか、AI・ブロックチェーンなど、最近話題になっている先端技術、社会的弱者のための発明品などを体験できる「知的財産トレンド館」も設けられる。

特許庁長は、「モノのインターネット、人工知能など第4次産業革命の最新技術が、発明品により実装されている」とし、「発明者の革新的なアイデアが事業化につながり、世界市場に広がっていくことを積極的に支援したい」と述べた。

入場は無料であり、詳細については知的財産大展外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのウェブサイトで確認できる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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