知的財産ニュース ETRIの国際標準特許件数が800件を超える

2018年11月29日
出所: 電子新聞

韓国電子通信研究所(ETRI)が政府出損研究機関(出損研)の中で知的財産による最大の成果を出していることが明らかになった。

ETRIは、保有する国際標準特許件数が800件を超えたと11月29日、明らかにした。

国際標準特許はグローバルな知的財産競争力の基盤となる主な知的財産である。

ETRI保有の国際標準特許には移動通信規格であるロントメボルルション(LTE)、高効率ビデオコーディング、米国の次世代テレビ放送規格(ATSC)3.0などがある。

ETRIが保有する保有特許件数も1万1,500件余りとなる。これは、全体出損研の特許件数の27.4%に当たる。

保有特許も活発に活用されている。ETRIの保有特許のうち、55.2%(6,395件)が技術移転、特許ライセンシング、事業化支援、起業などに活用されている。出損研の平均特許活用率は34.1%となっている。

この結果、多くの優秀な研究所企業を創出することができた。2011年に設立したスジェンテックはETRIの「バイオチップリーダー技術術特許」を活用し、韓国で初めてデジタル妊娠検査薬を開発した。その後、30億ウォンの投資を誘致し、2019年、KOSDAQへの技術特例上場を推進している。

2014年設立されたマインズラボは、「Webプラットフォーム技術と音声認識技術に関する特許」を活用した。人工知能(AI)のプラットフォームである「心AI」を作り、2016~2017年に110億ウォンの投資を受けた。これは、AIスタートアップが受けた投資規模では最大となる。

この結果、ETRIは過去3年間、1,051億4,000万ウォンの技術料収入を上げており、これは出損研の収入の40%に当たる。

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