知的財産ニュース 商標五庁(TM5)と意匠五庁(ID5)、ソウルで開催

2018年10月29日
出所: 韓国特許庁

TM5・ID5の年次会合(Annual Meeting)開催

韓国特許庁は11月1日から6日まで、インペリアルパレスホテルで商標五庁(TM5)と意匠五庁(ID5)の年次会合(Annual Meeting)を開催すると発表した。

TM5とID5年次会合は、世界の商標・デザイン出願の70%以上を占める五庁が商標とデザイン分野の国際的調和を図るために、毎年開催するハイレベル会合である。今年の年次会合では、米国特許商標庁(USPTO)の商標局長、世界知的所有権機関(WIPO)の関係者などが参加し、今年各国で推進した協力事業の進捗状況を最終点検するとともに、新たに推進する新規事業について議論し、採用する計画である。  

TM5年次会合では、海外商標出願において国内の商品名称と異なるため、商標登録が拒絶される問題を解決するための「共通認定商品リスト構築方策(米国)」、海外出願における商品名記載に関する情報提供のための「商品名称の記載方法(韓国)」などについて議論される予定であり、新規事業として、韓国で提案した「商標権侵害」事業が共同協力事業として新たに採用され推進される予定である。

ID5年次会合では、各国のデザイン保護制度を比較・分析した「デザイン登録要件の比較研究(韓国)」、「デザイン出願に影響を与える官庁の政策と基本経済要素分析(欧州)」、仮想現実のような新技術に関するデザイン保護などの課題について議論する予定である。

今年のTM5とID5年次会合では、従来の協力課題に加え、第4次産業革命時代に登場する新しい革新的な商品やデザインの効果的保護に向け、韓国が提案し議論してきた「五庁の新たな協力ビジョンを盛り込んだ共同宣言文(Joint Statement)」も採用される予定である。

特許庁はTM5とID5年次会合の開催に合わせ、10月30日から11月7日までを「2018商標・デザイン週間」と定め、世界知的所有権機関(WIPO)、国際商標協会(INTA)と共同で、ソウル国際商標・デザインカンファレンス(10月30日)、KIPO-INTA国際シンポジウム、マドリッド国際商標出願カンファレンス(10月31日)、デザイン法研究に関する公開セミナー(11月6日)、WIPOハーグ国際カンファレンス(11月7日)など、さまざまな国際イベントを相次いで開催する予定である。   

特許庁長は、「TM5・ID5年次会合と商標・デザイン週間の開催が、韓国が国際商標・デザイン制度についての議論を主導する契機になった」とし、「TM5・ID5間の協力をもとに、第4次産業革命時代に新たに登場する商標とデザインが積極的に保護されるように努力する」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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