知的財産ニュース 特許で完成するヘアスタイル

2018年9月18日
出所: 韓国特許庁

美容産業の成長に応じ、「美容器具」に関する特許出願も活発

韓国特許庁によると、韓国の髪の美容器具に関する特許出願件数は、2008年には年間120件程度あったが、その後増え続け、2017年には年間200件に達したことが分かった。これは、同期間、売上が年平均5%以上ずつ伸びているヘア美容業界の成長にも関係があるだろう。

ヘア美容器具には、髪に熱を加えて整える「アイロン器具」、パーマ液を用いて髪型を整える「パーマ器具」、髪を乾かす「ヘアドライヤー」の3つの製品群があり、これらに関する出願件数が全体の約50〜60%を占めている。

出願人の類型を見ると、過去10年間(2008年〜2017年)の出願件数の90%以上を韓国人が、そのうち70%は個人、15%は中小企業が占めている。通常、特許出願に占める個人と中小企業の割合が約40%であることを考えれば、ヘア美容器具分野では個人と中小企業の割合が高いことが分かる。

特許庁資源再生審査チームのチーム長は「最近、韓流ブームが巻き起こり、韓国の美容産業の海外進出が活発になっているなか、競争力を維持するためには知的財産制度を通じて、関連技術を適切に保護する必要がある」とし、「ヘア美容分野では主に知的財産管理力が比較的に弱い個人や中小企業が特許を出願しているため、効果的な支援が必要だろう」と述べた。

続けて、「特許庁では個人や中小企業の知的財産管理力を育てるために、特許などの知的財産制度全般に関するさまざまな教育(オンライン・オフライン)を実施しているため、教育制度をうまく活用すれば、役に立つだろう」と付け加えた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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