知的財産ニュース キャリアが途絶えた女性に雇用希望プロジェクトを

2018年2月1日
出所: 韓国特許庁

2018生活発明コリア、アイデアの登録・申請を始める

韓国特許庁は、キャリアが途絶えた女性が発明を通して経済活動に参加できるよう支援するために「2018生活発明コリア」を推進すると発表した。

生活発明コリアは、女性による市場性の高い生活密着型製品のアイデアを公募および選定し、知的財産権の出願と試作品製作、事業化に対するコンサルティングなど、発明創業の初期に必要な支援を行う事業である。今年で5年目を迎える生活発明コリアを通じて、さまざまなアイデア製品が発売され、多くの女性がスタートアップ立ち上げに成功した。

代表例としては、大学院生が発明したシングルの寂しさを紛らわせてくれる「フリーハグソファ」、専業主婦が発明したリサイクルゴミを簡単できれいに出せる「移動型分別収集箱」、脱北女性が発明した「洗面台の髪詰まりを防止するバルブ」などがある。

大韓民国の女性なら誰でも生活発明コリアに参加でき、韓国女性発明協会が運営する生活発明コリアのホームページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて2月1日から4月5日までアイデアを登録し申請することができる。知的財産権を出願していないクリエイティブなアイデアは[部門1]に、知的財産権を出願したが、製品化したことのないアイデアは[部門2]に申請すれば良い。

登録されたアイデアについては、生活用品として開発できるかどうか、商品性と市場性などを重点的に審査する。審査を通じて選ばれた[部門1]のアイデアについては、専門家のメンタリング、知的財産権の出願、デザイン開発および試作品製作などを支援し、[部門2]については、デザイン開発および試作品製作、事業化に対するコンサルティング提供などを支援する。

これらのサポートを受けて完成した試作品は、オンラインで公開されて消費者からの評価を受け、オフラインでは11月末に公開審査および授賞式の場で、大衆に初めて披露される。最終順位に応じ、大統領賞、国会議長賞、国務総理賞、科学技術情報通信部・産業通商資源部・保健福祉部・女性家族部長官賞、特許庁長賞などが与えられる。特に、最高のアイデアに選ばれた人には大統領賞と発明奨励金1千万ウォンが授与される予定である。

特許庁産業財産政策局の局長は「女性の繊細な感性と家事・育児経験から得た、生活で感じた不便さを改善するアイデア製品が成功を収めている」とし、「生活発明アイデアの事業化および創業支援により、女性の経済的自立と雇用創出を積極的に支援する」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195