知的財産ニュース 主な2017年女性発明振興事業

2017年2月15日
出所: 韓国特許庁

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「発明や知的財産権について学びたい」、「アイデアを持って起業したい」、「自分の発明品をPRしたい」今年、このような計画を持っている女性なら、特許庁が施行する「女性発明振興事業」に注目してみたらどうか。

韓国特許庁は、発明に関心を持っている一般の女性から現在知的財産権を保有している女性発明家に至るまで、段階別に参加できる多様な支援政策を推進する予定だ。

主な2017年女性発明振興事業

事業名

参加対象

日程及び場所

参加申込

(知的財産権教育)
女性発明創意教室
母と共に参加する発明創意教室

発明初心者
子供の発明教育に関心のある女性

3~11月
自治体、小中学校
女性人材開発センター

3~11月
開催地域協力機関にて受付

(権利化及び製品化支援)
生活発明コリア

発明アイディアを持っている女性

2月~12月

2月中~4月10日
オンラインにて受付

(販路開拓支援)
世界女性発明大会
女性発明品博覧会

発明特許を保有し、製品生産中の女性発明起業家

6.8(木)~6.11(日)
一山KINTEX
第一展示場

3月初め~5月初め
オンラインにて受付

発明と知的財産権に対する講義だけでなく、女性発明家の成功事例を直接聞いて、発明工作実習まで体験できる教育プログラム「女性発明創意教室」は、全国各地域で35回以上にわたって開催される。

また、昨年初めて実施され、保護者らから高い関心を集めた「母と共に参加する発明創意教室」は、子どもと一緒に楽しめる体験型発明教育で、今年はさらい拡大され全国で16回以上実施される予定だ。

この他にも、知的財産部門への就職を希望する女性・女性発明家の知的財産権の創出・活用能力を強化するために、特別講演が行われる予定だ。

一方、女性の身近なアイデアを発掘し、これを具体化させて知的財産権の出願や試作品の製作などを支援する事業である「生活発明コリア」の受付は2月初めから4月10日までとなる。

今年で4回目を迎える「生活発明コリア」は2つの部門に分けて行われる。部門1は知的財産権として出願したことのないアイデア、部門2は、出願(登録以前)はしたが、製品として開発されたことのないアイデアが対象で、各部門に合わせた支援を行う。審査を通じて選定された部門1には、専門家のメンターリング、知的財産権の出願、デザインの開発及び試作品の製作などについて支援が行われ、部門2にはデザインの開発及び試作品の製作、事業化のコンサルティングなどが提供される。

また、最終支援作品については、オンライン予備消費者評価(11月)と、公開プレゼンテーション審査、授賞式(12月)が行われる。最終の順位によって、大統領賞、国務総理賞、未来創造科学部・産業通商資源部・保健福祉部・女性家族部長官賞、特許庁長賞などが授与される。特に、ベストアイデアとして選ばれた人には、大統領賞と発明奨励金1千万ウォンが授与される予定だ。

また、全世界の女性が出品したアイデア発明品を審査し、受賞作を選定する「大韓民国世界女性発明大会」と国内最高の女性企業発明品展示会である「女性発明品博覧会」が2017年6月8日(木)から11日(日)まで、キンテクス第1展示場で開かれる予定だ。

今年で10回目を迎える「世界女性発明大会」は、出願又は登録されている知財権を保有した満18歳以上の女性なら誰でも参加できる。また、発明大会と同時に開催される「女性発明品博覧会」には、女性が代表又は役員として在職中の会社や女性発明家個人が優秀発明特許製品やアイデア商品を出品することができる。

これと同時に開催される「世界女性発明フォーラム」及び「グローバル女性IPリーダーシップアカデミー」は、女性発明家や起業家の発展戦略を模索し、情報交換やネットワークの強化を通じて未来のビジョンを共有するためのものであり、この場で女性の経済活動の活性化策や解決策について活発な議論が行われるものとみられる。

特許庁のキム・ヨンソン産業財産政策課課長は「女性ならではの柔軟な考え方や感性、観察力は発明をする上で非常に有利に働く要素である。女性が身近な発明を通じて夢とアイデアを実現し、起業や雇用創出につながるように積極的に支援していきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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