知的財産ニュース 特許庁、特許文献の引用・被引用情報を提供

2017年5月1日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁は特許技術間の関連性を分析しやすくするために国民向け無料知的財産検索サービス、キプリス(KIPRIS)(*)で特許文献の引用情報と被引用情報のサービス提供の範囲を拡大すると発表した。

*キプリス(KIPRIS):特許庁が保有する国内外の知的財産権に関する情報を誰もが無料で検索および閲覧できる知的財産情報検索サービス(www.kipris.or.kr)

今回キプリスでの引用・被引用情報は審査官が審査過程で意見提出通知書に実際に引用した特許文献を活用して提供される。

出願件別に詳細情報を見ることで引用・被引用情報を統合的に確認でき、引用・被引用文献の原文も簡単に確認できるようにし、利用者の利便性を高めた。

従来にサービスしている意見提出通知書のリアルタイムで閲覧する機能に連携して利用する場合、審査官が審査過程で提示した特許文献間の技術関係が把握できるため、特許技術の関連性の分析に役立つと期待される。

また、核心特許のトレンド分析が容易にできるように被引用回数が多い特許文献の順で検索結果を示し、検索結果に表示される特許文献の被引用回数と引用された特許文献のリスト(出願番号、出願日付、発明の名称、IPC提供)および特許文献別に原文を確認できるサービスを追加で提供する。

特許庁は被引用情報を政府のR&Dに関する特許成果管理システム(*)とも共有し、国のR&Dに関する特許出願が他の特許文献にどの程度引用されたかを国民が簡単に把握できるようにする予定だ。

*政府のR&Dに関する特許成果管理システム:政府のR&Dに関する特許成果の現状、特許成果の検索および統計情報などさまざまな政府のR&Dに関する特許成果情報を提供するシステム(www.ripis.or.kr)

特許庁情報管理課長は「これからも特許庁は価値のある特許情報を発掘し、国民と企業がより便利に特許情報に接し、活用できるように持続的に取り組んでいきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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