知的財産ニュース 技術保証基金、特許評価システム「KPAS」を公開

2017年9月19日
出所: 電子新聞

技術保証基金(以下、技保)は19日、韓国国内の特許評価等級をクリック1回で提供する特許評価システムである「KPAS (KIBO Patent Appraisal System)」を公開した。KPASを通じて韓国国内に登録された特許100万件ものの評価等級が確認でき、今後、新規登録特許も周期的に評価対象に含める予定である。

KPASは特許自体の特性を評価した内在的指標と特許が属する技術環境を反映する外在的指標を抽出した後、技保自体の特許等級算出システム(Deep Neural Network)に基づき、特許を評価する。

技保側はさまざまな特許取引例を学習し、財産価値が大きい特許を選び抜く方式で等級を算定するため、KPASが知的財産金融や知的財産の移転に活かされることを期待している。KPASで現在、韓国国内に登録された特許100万件の等級を閲覧でき、新規登録特許も周期的にKPASに含めると述べた。

技保と建国大学の研究チームは人工知能(AI)・ディープラーニング技術に基づき、評価システムを共同開発し、公共機関の協業課題として韓国特許情報院が提供する特許情報活用サービス(KIPRIS PLUS)を活用したと明かした。KPASのホームページで会員登録をした後、サービスを利用でき、年末までは無料となる。

技保の関係者は「KPAS特許評価システムは特許事業化、優秀な特許取引の支援、知的財産市場の活性化に貢献すると見込んでいる」とし「今後はオンラインでの特許価値評価、特許情報分析支援システムなども構築する予定だ」と述べた。

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