知的財産ニュース 特許戦略策定が正に就職戦略策定

2017年4月3日
出所: 韓国特許庁

国内屈指の企業及び研究機関が出題した最新の産業財産権に関する問題に対し、大学(院)生が創意的なアイディアで特許戦略を策定し、賞金を受け取ったり就職の機会をつかんだりすることができる「2017キャンパス特許戦略ユニバーシアード」(以下「大会」)が開催される。

今回の大会は特許庁が主催し、韓国工学翰林院と韓国発明振興会が共同主管する。参加資格は大学(院)生となり、参加申し込みは4月3日から5月31日までとなる。

今年で10回目を迎える大会は「先行技術調査部門」と「特許戦略策定部門」に分けて行われる。サムスン電子・サムスンディスプレイ・LGディスプレイ・ソウル半導体・韓国電子通信研究所(ETRI)などの電気・電子分野、ポスコ・高麗亜鉛・Kiturami・ヒューロム・韓国機械研究院(KIMM)などの造船・機械・金属・環境分野、ロッテケミカル・LG化学・緑十字・韓国科学技術研究院(KIST)などの化学・生命・エネルギー分野の3つの産業分野の41社が直接問題を出題・審査し、優秀な答案を出した学生にはには賞金や就職の機会を与える。

大会に参加する学生らは後援企業が出題した問題のうち一つを選び、先行特許調査を分析し、特許の可能性を判断する。さらに、先行特許調査の分析結果に基づき、未来における中核特許を取得するための特許戦略を策定し、企業現場で起きている産業財産権問題を創意的に解決する体験ができる。

受賞者は合計3億 3,000万ウォン余りの賞金を受け取る。又、現代自動車・三星重工業・LG電子・大宇造船海洋など16社の後援企業に志望する場合には優遇される。さらに、受賞後も「次世代知的財産リーダー(YIPL)」というプログラムを通じ、体系的かつ持続的な知的財産に関する教育を受けることになる。

特許庁の産業財産人材課長は「今回の大会を通じて創意的な大学(院)生が企業現場での特許戦略策定を経験し、就職活動時に他の志望者と差がつく競争力を得る契機にしてほしい」と述べた。

参加は韓国の大学(院)生なら誰でもできる。授賞式は11月15日に開催される予定だ。 詳細は大会のホームページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。お問い合わせは主管機関である韓国発明振興会(02-3459-2806)まで。

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