知的財産ニュース 有害化学物質の恐怖、環境配慮型技術で克服する

2017年9月28日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁によると、過去10年間、天然成分のエコ洗剤関連技術の特許出願が増え続けてきたことが明らかになった。

特許出願件数を見ると、2007年には約30件に過ぎなかったが、2016年には100件を超え、約3倍以上に増えたことが分かった。

天然成分で作られたエコ洗剤の特許では石けん・シャンプーなどの浴室製品関連の出願件数が多かったが、最近はキッチン・洗濯用などの出願件数も増えており、関連技術を適用する分野が広がっているとみられる。

天然成分入り洗剤の特許出願件数のうち、キッチン・洗濯用の割合は2007年には10%を下回ったが、2016年には30%に増えた。

この分野では個人発明家による出願がほとんどだったが、最近は個人発明家の割合は減る一方、企業や研究機関による出願が急増しており、エコ洗剤関連の研究・開発が本格化しているとされる。

企業および研究機関による出願割合は2012年には約25%だったが、2016年には約58%に増えたことが明らかになった。 

特許庁の資源再生審査チーム長は「天然成分を活用したエコ洗剤の開発が進んでおり、最近、日常生活全般で化学製品の有害性に対する懸念が高まっているため、エコ洗剤関連技術の特許出願件数は今後も増え続けるだろう」とし「洗剤分野の審査において最近、施行された洗浄剤などの生活化学製品の安全基準などを参考にし、法律に違反する上、公衆の衛生を害する恐れはないのかについて審査し、人体への有害性が疑われる場合は安全性を確認するための資料提出を要求している」と述べた。

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