知的財産ニュース 特許庁、2019年度弁理士試験から実務型問題を出題

2017年12月14日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁は2019年度弁理士第2次試験から実務型問題を出題すると明らかにした。また、受験生が新しいタイプの実務型問題に備えられるよう「弁理士第2次試験の実務型問題の案内書」を配布すると発表した。

実務型問題とは、弁理士として取り扱わなければならない実務文書の作成能力を評価する問題で、特許庁・特許審判院・裁判所に提出する書類を作成する形式である。理論中心の従来の問題とは異なり、実務型問題は理論に基づいて主張したいことを、特定の観点から定められた様式により、論理的に提示できるかどうかまでを評価する。実務型問題を通じ、弁理士が実務で持つべき基本的素養や資質、問題解決能力などを総合的に評価できる。

実務型問題は弁理士第2次試験科目(*)中、「特許法」および「商標法」のみに出題される。「特許法」および「商標法」の問題4つの中で1つが実務型問題となる。提示された設問と作成答案が長くなるため、「特許法」および「商標法」の試験時間は2時間から2時間20分へと20分拡大(**)される。
*弁理士第2次試験科目(4科目):特許法、商標法、民事訴訟法、選択科目(19科目のうち、1つを選ぶ)
**民事訴訟法および選択科目の試験時間は2時間で、従来と同じである

「弁理士第2次試験の実務型問題の案内書」には、「特許法」および「商標法」に対する例示問題・例示解答と実務型問題の勉強方法などが盛り込まれている。「弁理士第2次試験の実務型問題案内書」は、弁理士試験のホームページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(*)や特許庁のホームページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(**)で確認できる。
*メイン画面→アーカイブ→試験資料
**メイン画面→お知らせ→報道資料

特許庁の関係者は「これまで韓国の弁理士試験は、外国に比べて理論中心に運営され、実務能力を幅広く検証するのに限界があった」とし「今回、実務型問題の導入により、実務能力まで兼ね備えた弁理士を排出できること期待している」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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