知的財産ニュース 特許庁、「2017生活発明コリア」の公開審査を開催

2017年12月7日
出所: 韓国特許庁

2017生活発明コリアの最高の女性アイデア発明が選ばれた。韓国特許庁が主催し、韓国女性発明協会が主管した「2017生活発明コリアの公開審査と授賞式」で「オートタオル棚」が大賞である大統領賞と1千万ウォンの発明奨励金を受賞する栄に浴した。

受賞者は12月6日(水曜)午後2時、COEXカンファレンス会議室で22人のアイデア提案者のプレゼンテーションを評価した審査委員による現場審査と、生活発明コリアのホームページで事前に実施されたネットユーザーによる投票の結果を合算して選ばれた。

大統領賞を受けた「オートタオル棚」は、タオルを密閉された状態で保管することで殺菌、乾燥、脱臭した後、自動販売機のように自動的に一枚ずつ取り出して使える、新しいバスルーム生活家電として専門家と消費者から高い点数を受けた。

国会議長賞は魚の調理の臭いをとる「昆布天然吸着シート」が、国務総理賞は磁石の強さを調節して窓ガラスの内部と外部を同時に掃除する「窓カルクミ」が受賞した。

科学技術情報通信部長官賞は複雑な製造ツールがなくても家で手軽に天然化粧品を作れる「ホームコスメティックマシン」が、産業通商資源部長官賞は廃ビニールを集める時のボリュームを抑える「廃ビニールゴミ箱」、保健福祉部長官賞は長さと角度を調節して害虫を簡単にとる「Hold Bugs」、女性家族部長官賞はテープ、ビニールラップを切る時、指にはめて使うカッター器「カッターリング」、特許庁長賞は干している洗濯物を隠すと同時に空間を分離する「hidden & dry」と、一回のタッチでキッチンの吊り戸棚が降りてきて調味料などが簡単に取れる「上下に移動するビルトイン型吊り戸棚」がそれぞれ受賞した。

生活発明コリアは、創造的な女性が生活発明に挑戦する機会を提供し、発明特許の権利化および事業化までを支援する事業である。2月1日から4月10日までWebとモバイルでアイデアを受け付け、オンライン書類審査、先行技術調査、面接審査を実施し、約40:1の倍率をくぐって35点が支援作に選ばれた。

アイデアを受け付ける時点で知的財産権として出願されたことのないアイデアが対象となる<参加部門1>では、専門家のメンタリングから特許・実用新案・デザインなどの知的財産権の出願および試作品の製作までの支援が行われた。  

今年で4回目を迎える生活発明コリアは、創造的な女性が発明活動を始める土台であり、女性起業家に成長するプラットフォームとして定着した。生活発明コリアの支援を受けた後、起業と製品発売に成功した事例も継続的に出ている。

1人世帯を癒してくれるヒーリング家具「フリーハグソファ」をデザインした大学院生、リサイクルゴミを簡単に捨てることができる「移動式分別回収箱」を考案した専業主婦、洗面台に髪の毛詰まりを防ぐバルブ「すっきりした洗面器」を発明した脱北者の主婦など、平凡な女性たちが起業し、アイデア製品を市場に披露して活発に活動している。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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