知的財産ニュース 特許庁、「2017年仁川知的財産フェスティバル」を開催

2017年11月23日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁は、仁川地域の知的財産の創出・活用・保護の好循環システムづくりおよび知的財産に親しむ雰囲気づくりのために、仁川松島セントラルパークで11月24日(金曜)15時から「2017年仁川知的財産フェスティバル」を開催する。

このイベントは、特許庁と仁川広域市が共同主催し、韓国発明振興会と仁川知識財産センターが主管する。仁川地域にある企業のグローバル市場における競争力を確保のために、知的財産の活用や保護戦略、知的財産経営の優秀な事例を発信する。

中国の大型マートに入店する過程で起きた商標の無断先取りによる契約解除、ディスプレイ機器メーカーが中国へ進出する時に経験した、競合社との知的財産権をめぐる紛争事例など、中国での知的財産権関連の被害事例や仁川知識財産センターを通じて特許、ブランド、デザイン支援を受けた優秀なIP企業の製品を展示する。

また、3Dプリンティング、VR体験など多彩な体験イベントも用意しており、「仁川地域における知的財産を発展させるためのスローガン公募」イベントを通じて地元住民が参加する知的財産のフェスティバルを開く。

さらに、知的財産保護戦略セミナーでは中国関連経歴15年を持つ中国専門の弁理士(特許法人C&S)が、企業が中国での模倣品に対応し、知的財産の被害を予防するための知的財産権確保戦略について講演を行う。

続いて2017年に仁川商工会議所が知的財産経営者に選んだ世宗パマテクの代表が、地域における中小企業の知的財産経営の優秀な事例を発掘することでIP経営の成功モデルの拡大および知的財産経営導入の活性化に向け、「グローバル市場拡大のための国家別知的財産戦略策定と知的財産経営を通じた成果導出方法」を発表する。加えて仁川知識財産センターで2017年の成果報告会および今後の企業支援の方向についても発表する。

これと同時に仁川地域の企業を対象にし、知的財産・技術・起業・輸出を支援する6の関連機関(韓国発明振興会、仁川創造経済革新センター、仁荷大学、仁川大学、仁川経済産業情報テクノパーク、韓国知識財産保護院)がそれぞれ相談ブースを運営する。

特許庁の次長は「韓国における最大の輸出市場である中国と最も近い仁川で輸出企業の知的財産保護策や活用策を論じるのは非常に意義深い」とし「今後も特許庁は知的財産の創出・活用・保護の好循環システムづくりのために仁川広域市をはじめ、全国の自治体と共に取り組んでいきたい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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