知的財産ニュース 韓国‐ASEAN、知財権分野における協力も拡大

2017年11月23日
出所: 韓国特許庁

来年から韓‐ASEANの特許庁長会談を定例化し、ASEANと知的財産権協力に関する覚書を交わすことで合意するなど、ASEANとの知財権分野における協力が主要国レベルで強化される。

韓国特許庁は11月15日、フィリピンのボラカイで知的財産権分野における韓-ASEANの高官レベル会談を行った。特許庁の次長が首席代表として出席したこの会談で、韓国特許庁は韓-ASEAN庁長会談の定例化、協力覚書の締結などを提案した。また、今後の重点協力項目として韓国特許庁の審査結果をASEANが活用する方策、ASEAN諸国のための知的財産権戦略に対するコンサルティングの提供、ASEAN中小企業向け知的財産権活用能力の向上に関する教育などを示した。

双方はASEAN加盟国の内部承認手続きが終わり次第、ASEAN + 1の形の協力体制を発足させる覚書に署名することで合意した。双方が合意した日程の通り協議が進めば、2018年第1四半期に覚書への署名済みとなる見通しだ。

他にも特許庁は今回のASEAN + 1高官レベル会談に出席したことを契機にフィリピン、ベトナム、ブルネイとも高官レベル会談を行い、ASEAN加盟国との二国間協力も行った。特に、フィリピンとは知的財産の全分野における協力拡大を約束する「包括的知的財産権協力に関する覚書」を交わした。

特許庁の次長は「韓-ASEANにおける知的財産権の協力が今後、本格化すれば、この地域における知的財産権関連のインフラ改善とともに、ASEANに進出している韓国企業の知的財産権保護が強化される、共生協力ができるだろう」とし「知的財産権分野での協力が韓- ASEANにおける未来共同体構想の実現に貢献できるように取り組んでいきたい」と述べた。

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