知的財産ニュース 特許庁、「IP-R&D優秀な機関および特許分析の方法論コンテスト授賞式」を開催

2017年11月22日
出所: 韓国特許庁

韓国特許庁は、11月24日(金曜)ルメリディアンソウルで「IP-R&D優秀な機関およびと特許分析の方法論コンテスト授賞式」を開催すると発表した。

*IP-R&D:知的財産(IP)の連携研究開発(R&D)

2014年に始まり、今年4回目を迎える今回のイベントは、研究開発時に特許ビッグデータを活用してR&D革新に貢献した人に授賞し、優秀な事例を共有することでIP-R&Dの拡大を図るために行われる。授賞式にはR&D関連産・学・研関係者、特許分析専門家など、約200人が参加する予定である。

今回のコンテストは公募で募集した53件を対象にし、1次評価を経て9の「IP-R&D優秀機関」、11の「特許分析方法論コンテスト」を選定し、2次評価で最終決定した。

まず、「IP-R&D優秀機関」の場合、特許庁のIP-R&D支援事業に参加した企業、大学、公共研の中でIP創出、新製品の開発などの分野で卓越した成果を上げた機関を受賞者に選定した。

最優秀賞(産業通商資源部長官賞)はアモーレパシフィック、龍山、ポイントエンジニアリングが、優秀賞(特許庁長賞)は檀国大学天安キャンパスの産学協力団、コアビス、韓国エネルギー技術研究院が、奨励賞(韓国特許戦略開発院長賞)は、国民大学の産学協力団、B&R、ITLが受賞することになった。

アモーレパシフィックの場合、IP-R&Dを通じてチップアプリケーター(*)に関する4つの製品開発を完了し、来年、新製品を発売するという点で、龍山は従来の自動車のドアトリムレザー包む技術の欠点を乗り越える新技術が適用された製品を開発し、今後、年間700億ウォンの売上高が見込まれているという点で、ポイントエンジニアリングもガス感知センサーなどの新技術の開発で約130の雇用創出を行ったことで高い点数を取った。

*チップアプリケーター(Tip Applicator):肌の狭い領域に化粧料を塗布するためのメイク道具の一種

特許分析の方法論コンテストの場合、技術移転および事業化で差別化された戦略を示したJOONSUNG特許法律事務所、特許と論文を並行して分析し、具体的な方法論を提案して実務的な活用性を高めた、H&P国際特許法律事務所がそれぞれ最優秀賞(産業通商資源部長官賞)を受ける。

イベント当日には授賞式以外に、アモーレパシフィックおよび檀国大学天安キャンパスの産学協力団が特許ビッグデータを活用したR&D成功例を、JOONSUNG特許法律事務所は第4次産業革命時代における差別化された特許分析戦略の秘訣についてそれぞれ発表する予定である。

また、イベント参加者には「研究開発における現場に必要なIP-R&D事例集」も無料で配布する予定である。

特許庁産業財産創出戦略チームのチーム長は「特許庁は今後も第4次産業革命における重要な分野であるIP-R&Dへの支援を充実し、IP-R&Dの方法論の水準も上げていきたい」とし「今後も優秀な企業への褒賞などを通じてIP-R&Dの優秀な成果を広く発信し、IP-R&Dの拡大に貢献したい」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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