知的財産ニュース 特許庁、「2017キャンパス特許戦略ユニバーシアード」の授賞式を行う

2017年11月21日
出所: 韓国特許庁

大学の特許人材を発掘するプロジェクトである「2017キャンパス特許戦略ユニバーシアード」の最高賞である産業通商資源部長官賞にチェ・ジェウォンさん(忠北大)が選ばれた。

「キャンパス特許戦略ユニバーシアード」は特許庁が主催し、韓国発明振興会と韓国工学翰林院が共同主管する。大学の創造的なアイデアを産業界に供給するために、企業は問題出題と審査を行い、大学(院)生は指導教授と一緒に未来の特許獲得戦略を提示する産学協力人材養成プログラムである。

「2017キャンパス特許戦略ユニバーシアード」にはサムスン電子、LGディスプレイ、ポスコなど41の企業がスポンサーとして参加し、計154の大学、3,608組(3,958人)が参加した。そのうち、29の大学、148組(219人)を最終受賞者に決めた。 特に、最近3年間における受賞者の就業の現状を調査した結果、就業率は83.7%と教育部の基準就業率である67.5%を上回った。また、この大会での受賞が就職に役立ったのかについては72.7%がそうだと回答した。そのうち、大会のスポンサー企業に就職した場合が53.8%と、この大会の受賞者はスポンサー企業に就職する確率が高いことが明らかになった。

審査委員として参加した企業関係者は、「中核特許に対する分析手法が優秀であり、知的財産確保戦略が具体的である上、成果物がその分野の特許専門家も参考する程度に優れている(L企業)、毎年、特許に対する参加者の理解が深まり、答案も実現する可能性が高いため、産業現場ですぐに活用できるだろう(S企業)」と肯定的に評価した。

「3Dプリンティング素材」問題で産業通商資源部長官賞を受賞したチェ・ジェウォン学生は「特許の検索過程から中核特許に対する対応および回避戦略策定まで多くの試行錯誤を重ね、大変だったが、最高賞を受賞することになって非常に嬉しい」とし「これを踏み台として特許に強い上に優れた理工系の人材になれるように努力する」と受賞の感想を述べた。

2008年に始まり、今年で10回目を迎える「キャンパス特許戦略ユニバーシアード」は、これまで計200以上の大学、33,321組(学生数42,385人)が参加して2,322人の受賞者を輩出した。また、サムスン電子など77の企業や機関が参加し、28億ウォンの賞金を後援し、スポンサー企業に131人が就職する成果を上げた。

10周年を記念し、韓国特許庁長は過去10年間、この大会に継続的に後援を行い、功績をあげた13のスポンサー(サムスン電子、LGディスプレイ、ポスコ、海洋プラント協会、ロッテケミカル、LG化学、ハイニックス、現代製鉄、LGシルトロン、LG電子、現代自動車、斗山インフラコア、韓国科学技術(研))を選び、感謝牌を授与し、大会の主管機関である韓国工学翰林院の会長は大会の発足と発展に寄与した元特許庁長に功労牌を授与する。  

特許庁長は「キャンパス特許戦略ユニバーシアードは産・学・研が協力して知的財産の創出や活用能力を向上させる未来志向的な知的財産人材発掘の場として第4次産業革命時代の一軸となっている」とし「特許庁も受賞した学生が知識財産人材として成長できるよう積極的に支援する」と明らかにした。

「2017キャンパス特許戦略ユニバーシアード」の授賞式は11月21日午後5時、朝鮮ホテルで開催される予定である。

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