知的財産ニュース 現代自動車、特許件数2万件突破

2016年4月4日
出所: 電子新聞

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現代(ヒョンデ)自動車の国内外の特許件数が2万件を超えた。海外デザイン特許も大きく増加した。

現代自動車の事業報告書によると、現代車は2015年12月時点で国内1万6,116件、海外4,746件等、計2万862件の特許を保有している。前年に比べ国内特許は1,377件、海外909件増え、それぞれ9.3%と23.7%の増加率となった。


現代自動車が国内外で保有している特許件数は着実に増加している。
資料:現代自動車事業報告書

昨年国内外で現代自動車保有のデザイン権は3,534件だった。そのうち、海外でのデザイン権は1,002件と、前年比26.7%増加した。 デザイン権はヘッドランプやラジエーターグリル等、単位部品等車の外観に該当する。米国や中国等、諸外国でデザイン権を確保する計画という。


2014-2015年現代自動車が保有したデザイン特許数
資料:現代自動車事業報告書

現代車は2010年から知的財産権の現況を公開している。現代車が保有した国内外の保有した特許は2011年万3324件、2012年14千232件、2013年万6668件、2014年万8576件だ。

現代自動車が保有した特許はエンジン、変速機、シャシー、車両等、車体の構成にITを融合させた未来の自動車技術に関するものだ。

自動車とITを融合し、人と機械間のインタフェース技術であるHMI(Human Mchine Interface)、自律走行、モバイル連動サービス等、関連先行特許の確保に力を入れている。

昨年12月、現代車グループはジェネシス・EQ900を発売し、先端走行支援技術(ADAS)固有ブランド「ジェネシススマートセンス」を披露した。高速道路走行支援や後側方衝突回避支援システム等、事故を事前に感知する技術である。

ハイブリッドや燃料電池、電気自動車等、エコ車の競争力を確保するための特許出願も活発化している。

エコカー「アイオニック・ハイブリッド」には、ナビゲーション地図情報を活用した実走行の燃費向上制御技術を適用した。

現代車グループは、未来型自動車の開発に向けた研究開発に2015年から2018年まで計13兆3,000億ウォンを投資する方針だ。自動車技術がIT中心に変化し、関連特許も急速に増加する見通しだ。

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