知的財産ニュース 現代起亜自動車、米国エコ・エネルギー特許で1位

2016年6月1日
出所: デジタルタイムズ

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現代起亜自動車が米国のエコ・エネルギー技術部門において、ゼネラルモーターズ(GM)やトヨタ等の競合会社を抜いて、最も多い特許新規登録件数を記録した。国内では、アイオニック(IONIQ)やニロ(NIRO)等を前面に立て、エコカー市場の拡大を牽引しつつ、環境に優しい企業というイメージを高めようとしている。

5月30日、米国の環境産業分野専門調査会社であるクリーンテクグループが最近発表した「2015年第3四半期エコ・エネルギー特許成長指数(CEPGI)報告書」によると、去年第3四半期米国特許商標庁に新たに登録された特許のうちで、エコ・エネルギー技術部門の特許は計916件だった。

これを企業別に見ると、事実上特許を共有する現代自動車(36件)と起亜自動車(18件)が計54件の新しい特許を登録し、1位となった。次いでトヨタ41件、フォード36件、ホンダ31件、GM26件、GE22件、LG21件をそれぞれ去年第3四半期に登録した。現代起亜自動車を始めとする特許登録上位企業10社のうち、自動車メーカーの特許件数は、計188件である。去年第3四半期に登録された特許5件の1件は、自動車メーカーのものという計算になる。

図:米国エコ・エネルギー技術の特許登録状況グラフ(2015年第三四半期基準)

自動車メーカーの新しい特許のほとんどは、ハイブリッド・電気自動車技術と燃料電池技術分野である。現代起亜自動車の場合、去年第3四半期に登録した54件の特許のうち、ハイブリッド・電気自動車関連特許は46件と、85%を占めている。

同社は、韓国のエコカー市場の拡大を主導している。韓国自動車産業協会によると、今年に入って4月までの4カ月間、韓国の完成車メーカーは、計1万4,586台のエコカーを販売した。これは、前年同期比、韓国内で販売された1万274台から42.0%増加した数値だ。

これは、現代起亜自動車の販売増加が決定的な役割をしたためだ。今年1月半ばに発売した現代自動車のアイオニックハイブリッドは、先月まで国内で3,809台が販売され、3月末に販売開始した起亜自動車ニロは、1カ月間国内だけで2,444台が販売された。業界では、両エコカーの人気が追い風となり、今年のハイブリッド車の年間販売量は2012年に記録した過去最多を上回るのではないかとの見通しが出ている。来月からは、全国自治体別の電気自動車民間公募を通じて、アイコニック・エレックトロニックを販売開始する予定であり、エコカーの販売は一層加速するものと見られる。

ノ・ジェウン記者 ripbird@dt.co.kr

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