知的財産ニュース 2016年地域知的財産フォーラムがスタート

2016年6月20日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、知的財産を基盤とする創造経済を実現し、地域とのコミュニケーションを通じて知的財産の主な課題を議論するために、今年中に7つの地域で「地域知財フォーラム」を開催する。

※慶尚南道(6月)、江原道(9月)、蔚山(9月)、世宗(10月)、済州(10月)、仁川(11月)、慶尚北道(11月)

今年地域知財フォーラムのスタートを切るのは造船・機械の中心地である慶尚南道で、「IP産業保護及び未来成長エンジンの発掘」をテーマに慶南昌原大学の総合教育館で6月22日13時30分から開かれる。「慶南知的財産フォーラム」は、近年慶南地域の景気低迷が続いていることを受け、慶南地域の関係機関が集まって解消策を講じる場となる見通しだ。

今回の慶南知的財産フォーラムは、二つのセッションで行われる。最初のセッションでは「地域IP産業保護」をテーマに、知財権紛争や地元の中小企業・ベンチャー企業の対応策に関する韓国知識財産保護院のパク・チャンシン チーム長の講演及び参加者の討論が行われる。また、「知財コンサルティング」ブースが設けられ、参加者の知財権関連苦情に関する相談も行われる予定だ。

第2のセッションは、「創業ベンチャー投資IR」をテーマに、モジュール型バッテリーシステム(韓国電子技術(株)のカン・ジュガプ所長)と次世代太陽電池産業(ソルライエンエスのジ・ミョングク所長)等、次世代成長エンジンと関連する企業情報を提供し、知的財産財基盤がしっかり整っている地元の優秀企業に対する投資を誘致する計画だ。

さらに、本フォーラムでは「慶南知的財産センター」と「IPスター企業」の間で、地元の知財人材の採用を目的とする協定を締結し、地域の有能なIP人材を発掘し、産業現場に直接投入することにした。

一方、今回のフォーラムでは、慶尚南道地域の「知的財産・産学協力発明振興大会」に参加して優秀な成績を収めた受賞者に対する授賞式も行われる予定だ。

祝辞を述べたイ・ヨンデ特許庁次長は、「今回のフォーラムを機に、地域の成長に向けた新成長エンジンを持続的に発掘し、知的財産環境の変化に対する関心が高まることを期待する。今後特許庁は、知的財産の創出・活用のインフラを拡充し、知的財産に詳しい人材と専門人材を養成することに取り組んでいく」と述べた。

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