知的財産ニュース 米控訴裁「サムスン電子、アップルに1,334億ウォン賠償を」

2016年10月8日
出所: 電子新聞

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アップルがサムスン電子を相手に提起した特許権侵害訴訟で再び勝利した。

米ワシントンの連邦巡回控訴裁判所は7日(現地時間)に発表した全員合議体再審理の判決において「スライドロック解除」機能等、アップルのスマートフォン関連特許3件をサムスンが侵害したと主張したアップルの主張は妥当であり、今年2月に下された判決を無効にすると発表した。

これにより、2014年5月カリフォルニア連邦地方裁判所が、サムスンはアップルに1億1,960万ドル(約1,334億ウォン)を賠償しなければならないと下した判決の効力が再び発生することになった。

11人で構成される裁判部の中で8人が多数意見を出した同日の判決文で、裁判所は今年2月3人の裁判部の審理後下された判決が、控訴の過程で提起されなかった事案に依存して行われ、又は訴訟記録にある範囲以上の情報を基に行なわれたという論理を展開した。

同日の判決によってアップルが再び認められた特許は、画面のリンクをタップして、他の情報を示す機能と「スライドロック解除」機能、単語を入力する際に誤字を自動的に直して完成する機能等だ。

裁判所は、これらの特許とは別にサムスン電子のデジタル写真処理関連特許をアップルが侵害したという主張についてサムスン電子に軍配をあげ、15万8,400ドルの賠償金を命じた。

米国では、連邦巡回控訴裁判所が特許に関するすべての事件を扱うだけに、同日の判決は米国全域の裁判所の判断はもちろん、特許庁(PTO)の業務処理基準にも影響を与える見通しだ。

サムスンとアップルの両社はここ数年間、特許侵害有無をめぐって争いを続けてきており、昨年12月にはサムスンがアップルに5億4,800万ドルを支払った経緯がある。

グォン・サンヒ記者 shkwon@etnews.com

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