知的財産ニュース サムスン製スマホ、米国内で販売禁止

2016年1月19日
出所: デジタルタイムズ

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サムスン電子のギャラクシーS3等のスマートフォンはアップルの特許を侵害し、米国で販売することはできないという米裁判所の判決が出た。

1月19日米ブルームバーグによると、米地方裁判所はサムスン電子のギャラクシーS3等、一部のスマートフォンがアップルの特許を侵害したものと認め、当該スマートフォンについて米国での販売を禁止するとの判決を下した。

販売禁止となったモデルは、ギャラクシーS3、ギャラクシーS2、ギャラクシーノート2、ギャラクシーノート、ギャラクシーネクサス等となる。

米地方裁判所のLucy Koh裁判長は、これらの製品がアップルの「スライドでアンロック」、「自動スペル修正」、「クイックリンク」特許を侵害したと認めた。販売禁止命令は一か月以内に執行されると見られる。

2014年8月アップルは、サムスン電子のスマートフォンがアップルの特許を侵害したとして、販売差し止めを申請した。裁判所がこれを棄却するとすぐに控訴を提起し、これに対し控訴法院は先月、同事件を1審に差し戻した。

今回販売禁止となったスマートフォンは現在販売修了となったモデルであるため、市場への影響は大きくないと分析されている。ただし、今後アップルがサムスン電子の最新スマートフォンにも「特許侵害」の疑いを提起しかねない余地ができたという懸念の声も出ている。

一方、上記3つの特許侵害と関連する両社間の損害賠償訴訟は、米連邦控訴裁判所で別途進行中だ。

パク・セジョン記者  sjpark@dt.co.kr

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