知的財産ニュース モバイルゲームに関する商標出願、中小企業がリード

2016年8月22日
出所: 韓国特許庁

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世界中に「ポケットモンスターGO※」ブームが巻き起こっている中、国内中小企業を中心にモバイルゲームに関する商標出願が増加していることが分かった。

※拡張現実(AR)を利用したスマートフォン用ポケットモンスターゲーム

特許庁によると、2015年度全体のオンラインゲーム関連の商標出願は2,289件で、前年(2,401件)比4.6%減少した。それに対し、モバイルゲームに関する出願は980件で、前年(304件)比2.2倍も増加しており、モバイルゲーム産業の成長が注目されている。

オンラインゲームの商標出願、中堅・中小企業が主導

最近(2012~2016年6月)、オンラインゲームに関する商標出願の現況を見ると、大企業が全体の12%を占めるのに対し、中堅企業(22%)と中小企業(62%)が全体の84%を占めており、この分野における商標出願を主導していることが分かった。

モバイルゲーム商標出願の90%は中堅・中小企業

モバイルゲームに関する商標出願(2012~2016年6月)の90%は、中堅(20%)企業と中小企業(70%)によって出願されたものである。

これは大規模な資本が必要ではないということから、使用者へのアクセスが容易である上、スマートフォン等のウェアラブル機器※の発達と普及が進んでいるため、モバイルゲームに関する商標出願が大きく増加したものと分析された。

最近(2012~2016年6月)のモバイルゲーム関連商標の多出願企業をみると、(株)カムトゥスが69件で最も多く、次に(株)ウィメイド・エンターテインメント(65件)、(株)イエンピゲームズ(63件)、(株)カカオ(54件)、(株)イエローモバイル(51件)の順となる。

特許庁のチェ・ギュワン商標デザイン審査局長は「高付加価値産業のゲーム産業は雇用創出などサービス業の経済活性化に及ぼす影響が大きく、これによって、前途有望な中小企業の参加が予想されるので、これと関連された商標出願は持続的に増加」するものと予想した。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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