知的財産ニュース 特許庁、国有特許の専用実施に関する説明会を開催

2016年9月22日
出所: 韓国特許庁

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特許庁と農村振興庁は共同で、企業及び個人が一定期間独占的に使用できる専用実施の国有特許を選定し、技術移転説明会を開催する。

※国有特許とは、国家公務員が発明をして国家名義で登録された特許

同説明会では、専用実施対象となる国有特許の既存技術との違いや事業化の見通しについて紹介し、入札手続きの案内や技術移転に関する個別相談を行う予定だ。

特許庁はこれまで、国有特許の使用を希望する人なら誰でも技術移転を通じて事業化ができるよう通常実施に注力してきたが、今年から専用実施が必要と判断される一部の国有特許について一定期間独占使用権を保障する専用実施処分を積極的に推進することにした。

これは、技術の事業化まで追加の研究・開発等、企業の投資が必要な国有特許技術の場合、競合会社が特許製品を模倣する可能性を減らすために国有特許を独占的に使用する必要があるからである。

同説明会で紹介される専用実施対象となる国有特許(農村振興庁の発明特許8件)

  1. 高温性微生物を活用した動物廃棄物のアミノ酸液肥の製造装置(特許1件)
  2. 抗炎症効果を持つキバナオウギ抽出物から作られるサポニン化合物(特許1件)
  3. 発育促進、骨粗鬆症の予防等の効能を持つゼラチン加水分解物を含む発酵乳の造成物(特許1件)
  4. 音波の処理による植物遺伝子発現の調節方法(特許1件)
  5. 繭・平面繭を活用した血管用パッチ(特許2件)
  6. 繭・平面繭を活用した人工生体膜(特許2件)等

※細部の説明資料は、特許庁のホームページのお知らせコーナーを参照

また、同説明会では、無償で使用可能な国有特許が紹介され、国有特許取引専門機関※も参加して国有特許の技術移転に関する相談を提供する予定だ。

※農業技術実用化財団(農業・畜産分野)、韓国林業振興院(林業分野)、韓国発明振興会(水産等その他分野)がある。

説明会は9月22日にソウル市aTセンターで開催される予定であり、国有特許技術移転に関心のある人なら誰でも参加可能だ。

※第2回説明会は10月18日、農業技術実用化財団にて開催

国有特許専用実施権の入札公告では、特許庁(www.kipo.go.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)と農村振興庁(www.rda.go.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)のホームページにて9月23日に掲載される。

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