知的財産ニュース 特許法院、審決取消訴訟審理マニュアルの草案を公開

2016年7月21日
出所: 電子新聞

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特許法院は7月20日に「特許等審決取消訴訟の審理マニュアル」の草案を公開した。特許法院が訴訟に関する審理マニュアルを公開したのは今年3月の「特許侵害訴訟審理マニュアル」に続いて2度目となる。大法院IPハブコート推進委員会の勧告に従い、訴訟の予測可能性や効率性を向上させるという目的から各種訴訟手続きのマニュアルの作成・公開に取り組んできた結果だ。

今回の審理マニュアル特徴は、進行段階別審理内容の具体的提示、迅速・効率的な裁判の進行、請求項の解釈等争点別集中審理の導入、審理の特殊性を反映した専門家の参加・証拠調査手続きの規定等だ。

特許法院は、審理マニュアルを施行すれば、迅速かつ適切な紛争解決、手続きの透明性強化、特許訴訟に対する国内外の信頼度の向上等の効果があるものと見込んだ。特許法院がIPハブコートへと跳躍することにも寄与すると見られる。

特許法院は、大韓弁護士協会と大韓弁理士会から意見を収集し、9月1日から審決取消訴訟の審理マニュアルを施行する予定だ。一般人も8月10日までに特許法院のホームページ(http://patent.scourt.go.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)にて意見を提案することができる。

今年中に追加で、損害賠償額算定マニュアル、進歩性審理マニュアル、鑑定・専門家参加マニュアル等が次々と作成される予定だ。

特許法院は「審決取消訴訟審理マニュアルを施行すれば、予測可能で効率的な訴訟が可能になり、特許訴訟の手続きが一段階跳躍するだろう。マニュアルを追加で作成して訴訟手続きの透明性を強化し、利便性を向上させる方針だ」と付け加えた。

イ・ギジョンIPノミックスの記者 gjgj@etnews.com

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