知的財産ニュース 特許庁、フィンテック特許活用に向けた企業懇談会を開催

2015年5月21日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、5月21日、ソウル事務所にて主要移動体通信事業者及び金融会社を招き、「フィンテック特許活用に向けた企業懇談会」を開催すると発表した。

同懇談会では、世界に広がっているフィンテックブームに対する通信業界と金融業界の見方を共有するともに、金融と技術が融合されたフィンテック産業における技術や特許等の知識財産権(IP)の役割及び活用方法について話し合う。

IT技術を基盤とする金融サービス、「フィンテック産業」は、スマートフォンを利用したモバイル決済分野を筆頭に急速に成長している。

市場調査機関・ガートナーによると、世界のモバイル決済市場は、2013年の2,558億ドルから2017年の7,210億ドルまで、円平均34%の高成長を続けると見込まれる。

韓国も2014年第2四半期に前年同期比137%増加した3兆2千億ウォンの市場規模を記録し、成長潜在力を認められている。

この日、金融決済院を初め、スマートフォンメーカー、通信事業者、銀行、カード会社など、関連業界のIP担当者らが参加し、フィンテック産業の発展方向などをテーマに意見が交わされる。

また、IP中心の企業間協力モデルを開発するための協議体の構成についても議論が行われる予定だ。

特許庁は、IP協力ネットワークを構築・支援することで企業間での技術交流を促し、国内フィンテック産業の活性化と関連企業のグローバルIP競争力の強化を目指している。

情報技術融合審査課のキム・チュンソク課長は、「今後、フィンテック産業においては、市場の主導権を握るための企業間技術競争及び関連特許紛争がさらに激しくなると予想される。今回の懇談会が国内フィンテック産業のビジョンを共有し、発展を目指すIP協力体制を構築できる場になることを望む」と述べた。

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