知的財産ニュース 米ITC「サムスン・クアルコムはNVIDIA特許侵害せず」

2015年10月11日
出所: 電子新聞

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サムスン電子とクアルコムは、NVIDIA特許を侵害していないとの1次判定が出された。これにより、米国内のGalaxy Note Edge/Note 4/S5等、サムスン電子製品の販売禁止措置が下される可能性は下がった。

NVIDIAロゴ

米国の国際貿易委員会(US ITC)は、米グラフィック技術会社NVIDIAがサムスン電子とクアルコムを相手取って起こした訴訟において、原告の請求を棄却したと11日に発表した。

ITCのペンダー判事は、提訴対象となったNVIDIAの特許3件のいずれも米国の1930年関税法第337節を違反しないとの決定文をUS ITCのホームページに公開した。関税法第337節、特許・商標侵害等、不公正行為がある商品が米国に輸入され、これに関連する産業が米国内に存在する場合、当該商品の輸入と米国内販売を禁止できるようにした法令である。ペンダー判事は、問題となった特許3件のうち2件に対し、これらを利用した米国内産業が存在しないと判定した。また、1件については先行特許と重なるとの理由で特許が有効でないとの判断を下した。

NVIDIAは「これは、ITC法的手続きの一部に過ぎない。この事件をUS ITC全体会議で審議するよう求めるつもりだ」と述べた。

サムスン電子とクアルコムは、今回の判定についてまだ立場を示していない。

チョンジヨンnow21@etnews.com

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