知的財産ニュース サムスンとアップルのデザイン特許訴訟、第2ラウンドに
2015年5月19日
出所: 電子新聞
5014
ウォール・ストリート・ジャーナル等海外メディアが19日報じたところによると、米国の裁判所がサムスン電子とアップルのスマートフォン特許侵害訴訟で「サムスンがアップルのトレードドレス(Trade dress)を侵害しなかった」と判決した。デザイン特許の一つであるトレードドレスとは、商品の外観や包括的かつ視覚的なイメージを形成する形や大きさ、色等のことをいう。
米国の連邦巡回区控訴裁判所は、18日(現地時刻)に発表した意見書を通じて「サムスン製品のトレードドレス侵害に関連し、1次訴訟(陪審員団)判断を無効化する」ことを明らかにした。控訴裁判所は、トレードドレスに関する判決を破棄し、サンフランシスコ地方裁判所に差し戻した。
しかし、控訴裁判所は、スマートフォンの前面部デザインとべゼル、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)、画面を二回タッチして表示内容を拡大させる機能などに「サムスンがアップルの特許を侵害した」と判示した。これに先立ちアップルは、2011年にサムスンを提訴し、4件のトレードドレス知識財産権の侵害を主張した。このうち、3件はi-Phoneに関連するもので、残りの1件はi-Padとi-Pad2に関連するものだった。
米国の連邦巡回区控訴裁判所に決定により、アップルに支払わなければならない賠償額は下がる。2012年8月にカリフォルニア北部の連邦地方裁判所の陪審員団は、サムスンがアップルに支払うべき賠償金として、約10億5千万ドルを算定した。
トレードドレス侵害への賠償金がなくなると、サムスンが支払うべき賠償額は、5億4800万ドルに減る。
問題は、その後だ。アップル、サムスンともに「デザイン特許」に注力しているためだ。
電子新聞の未来技術研究センターが分析した「サムスン電子・アップルによるスマホ関連デザインの特許登録の動向」によると、アップルは去年だけで43件のUIを初め、計91件のデザイン特許を米国に登録した。
サムスンも106件のUIを含め、計663件の米国特許をデザイン分野に集中して登録した。
これは、スマホに関連する両社の技術特許が「デザイン」に集中していることを意味する。それだけに法的・技術的紛争の可能性も高い。「UI」分野は、両社ともにスマホ部門において最多の特許を保有しているため、予めの対応が求められる。
「ポストスマホ」時代に備えた両社のデザイン特許戦略には、多少の差が表れている。
アップルは去年、製品の包装とUSBコネクタ等にそれぞれ36件と18件のデザイン特許を登録した。それに対し、サムスンはメディカルデバイスとエックスレイデバイス等ヘルスケア分野のデザイン特許に力を入れていることが分かった。
2005 |
2006 |
2007 |
2008 |
2009 |
2010 |
2011 |
2012 |
2013 |
2014 |
総計 |
|
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アップル |
6 |
3 |
1 |
12 |
25 |
68 |
54 |
52 |
76 |
91 |
388 |
サムスン電子 |
0 |
0 |
14 |
34 |
1 |
64 |
107 |
132 |
113 |
198 |
663 |
リュウ・ギョンドン記者 ninano@etnews.com
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、徐(ソ)、權(クォン)(いずれも日本語可)
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195





閉じる