知的財産ニュース 特許庁、「知識財産統計FOCUS」6号を発行

2015年10月25日
出所: 韓国特許庁

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特許庁は、知的財産統計情報を図表・グラフィックなどの形で容易に確認できるよう、インフォグラフィックを活用した分析データである「知識財産統計FOCUS(6号)」を発行・提供すると発表した。

今回発行するFOCUS(6号)は、2015年第3四半期までの知的財産出願件数や類型別出願人動向(2014年)、産業部門別特許出願動向(2014年)、先進5カ国(IP5)の特許出願現況等、様々なコンテンツを提供している。

2015年第1~3四半期の知的財産の出願件数

「IP統計FOCUS」によると、2015年第1~3四半期における知的財産出願は合計344,987件で、前年比8.5%増加した。特に、商標は前年比17.7%と大幅増加し、全体の上昇を牽引した。

知的財産権別 出願件数

※2015年データは暫定値であるため、今後変更される可能性がある。
※増減は前年同期比増減率

韓国人の類型別特許出願動向(2014年)

2014年の特許出願人を類型別に見ると、大企業等企業は60.2%、個人は23.3%、大学及び学校は9.67%を占めている。前年比増減率は、学校法人が15.4%、個人3.7%が増加し、知財権全体では計2.9%増加した。

図:韓国人の類型別特許出願動向(2014年)グラフ

個人出願動向(2014年)

個人は、企業等法人とは違って商標出願が全体の50%を占めており、特許出願の約2倍となっている。性別では男性の出願が女性の出願より3.5倍多く、年齢別では40代の出願が最も多いことが分かった。

図:2014年個人の権利別出願件数グラフ、2014年年齢別出願人(4権利合計)グラフ

産業部門別特許出願動向(2005~2014年)

産業(KSIC)-特許(IPC)分類連係表を活用して、過去10年間(2005~2014年)の産業部門別の特許出願現況を見ると「通信及び放送装備製造業」の出願が最多であることが分かった。

図:10大多出願産業の過去10年間出願動向グラフ、電話製造産業の技術変動グラフ

通信及び放送装備製造業分野の主要産業である「電話製造業」の主な技術変動を見ると2005年の「信号の転送(H04B)」、「電話通信(H04M)」から2014年の「デジタルデータの処理(G06F)」、「無線ネットワーク通信(H04W)」へと、技術の変化が見られる。

この他にも、最近注目されている無人航空機(Drone)関連の出願を類型別に見ると、「民間企業」による出願が最も多く、関連技術の国内最多出願企業は「韓国航空宇宙産業株式会社」である。

図:無人航空機関連技術の国内出願現況グラフ

先進5カ国(IP5)の特許出願現況(2013年)

特許先進5カ国の内国人・外国人の特許出願割合を見ると、米国と欧州は外国人出願割合が半分以上を占めている反面、韓国、日本、中国のアジア3カは内国人出願割合が70~85%と、外国人出願をはるかに上回っていることが分かった。

図:先進5カ国(IP5)の特許出願現況(2013年)グラフ

今回の「知識財産統計FOCUS」は、知的財産の統計情報を必要とする国家機関(政府)、自治体、関連機関、企業および一般人を対象にオンライン・オフラインで配布される予定。PDF/電子書籍版は、特許庁のホームページ(http://www.kipo.go.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で閲覧できる。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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