知的財産ニュース 創造経済の牽引車、特許出願が20万件を突破
2014年2月12日
出所: 韓国特許庁
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創意的なアイデアが経済の成長エンジンとなる創造経済が動き出して1年、その具体的な成果として特許出願が20万件を突破した。
こうした成果は、大企業、中小ベンチャー企業、政府系研究機関などの創造経済のキーパーソンが積極的に革新活動を行い、創造経済の実現の助力者として特許庁が個人と企業の革新的なアイデアと技術を知識財産として権利化につながるよう、知識財産創出の能力を支援した結果だといえる。
韓国特許庁が発表した2013年度の知的財産統計動向調査によると、2013年度の特許出願件数は204,589件となった。1949年に200件だった特許出願が1980年度に5,000件に増え2000年に10万件を突破したが、その13年後に倍に増えた。
特許出願は、2008年から2009年に4.2%減少し、2010年4.0%増加して成長に転じた以降から最近の4年間、持続的に増加しており、2013年には、前年比8.3%増加した。こうした増加率は、世界の特許出願をリードする先進国特許庁と比較し、中国を除いて欧州や米国より高い水準とされている。
欧州特許庁の場合、2013年度の特許出願件数が265,000件で、2012年と比べて2.8%増加した。米国の特許出願件数は263,853件と6.2%増加し、中国は825,136件と26.4%増加した。
※海外特許庁の統計:暫定値、米国特許庁の統計:2013会計年度ベース
特に、2013年度における女性の特許出願は、5,458件と前年比16.9%増加するなど、最近の5年間の数値を比較すると、非常に高い増加率だ。これは、女性発明家が生活のなかのアイデアを知的財産権につなげる活動と関連の取り組みが増えたことが背景としてあげられる。
特許庁に受け付けられた2013年度の特許、実用新案、デザイン、商標などの知的財産全体出願件数は計430,164件で、前年度に比べて8.4%増加し、2013年度147,667件が出願された商標は、前年比11.4%増加して知的財産権の中では最も増加率が高くなった。
一方、2013年の特許登録件数は、127,330件で、前年比12.2%増加し、海外特許庁に比べて最も増加率が高くなっている。欧州特許庁の2013年度特許登録は65,600件と2012年比1.7%増加し、米国は265,979件と7.9%増加した一方、中国は207,688件と逆に4.3%減少した。
2013年度の特許、実用新案、デザイン、商標などの全体的な知的財産権登録件数は、2013年度280,689件と前年比15.1%増加し、最も高い増加率となった知的財産権は商標で、28.5%増加した。
2013年度の特許・実用新案多出願の順位においては、サムスン電子が7,698件を出願して2012年度に続き2013年度にも1位となった。LGディスプレイ、サムスン電子、現代自動車、ポスコが後を次いだ。
情報顧客支援局のチェ・キュファン局長は、「2013年度には、特許出願だけでなく、特許登録の増加ぶりもほかの特許庁と比べ非常に高くなっている。韓国特許庁は、これからも韓国の企業、そして国民の創意的なアイデアと革新的な技術が優秀な知的財産権につながるように支援することで、創造経済の拡大に取組んでいく計画」だと述べた。
参考資料:2013年度における知的財産の出願動向
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