知的財産ニュース 韓国型隠れたチャンピオン企業の育成に向けて、World Class 300支援施策を大幅再編

2014年11月27日
出所: 中小企業庁

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中小企業庁(以下、中企庁)は、「韓国型隠れたチャンピオン企業の育成対策(2014.10.30.経済関係長官会議)」のフォローアップの一環として、World Class 300の支援施策を大幅整備する。

中企庁は、11月26日、「第3回World Class 300政策協議会」を開き、知的財産・コンサルティング・人材マッチングなど6件の施策を新設した「WC300プロジェクト支援事業および支援機関の変更(案)」を審議・議決した。

同支援施策の再編は、良質のコンサルティングや知的財産戦略など、専門化とグローバル化に向けた支援施策の質的高度化に対するWC企業のニーズが高まったことと共に国会・経済革新3カ年計画国民点検班などで示された支援施策の品質向上への必要性を踏まえて、支援施策に対するWC企業の満足度および新規ニーズ調査を基に隠れたチャンピオンの育成に必要な支援サービスの充実化方策を取りまとめた。

World Class 支援改善策の主な内容としては、支援業績が目立たず(3年間10件未満)、満足度が低く(60点未満)、WC企業に対する優遇策がない施策について、原則的に廃止(9件)する一方で、支援機関でWC企業に対する優遇策を提示するなど、改善策を補完した施策は維持(3件)することにした。

また、WC企業のグローバル競争力を強化するため、知的財産(IP)・市場拡大・人材確保など、計6件の新規支援策を作った。

まず、WC300R&Dの全周期にわたるIP連携支援によってWCR&D事業を主にオリジナル・中核特許を創出するR&Dシステムへ転換することで、隠れたチャンピオン企業の特許競争力を強化し、隠れたチャンピオン専用採用ウェブサイトを立ち上げてWC企業の競争力および採用条件などを年中提供するなど、優秀人材と隠れたチャンピオン企業間の人材マッチングを支援する予定だ。

また、潜在的な海外バイヤーを対象に購入意志の確認など取引マッチング、WC企業・商品に対するPRサービスを支援し、WC企業の海外現地法人の保証料の削減および手続きの簡素化などを行う一方、グローバルネットワークを有している韓国3大コンサルティング法人を介して、企業別ニーズに合わせた海外進出コンサルティングを支援する計画だ。

さらに、グローバル貿易インターンシップの連携支援を活用して、WC300企業の海外インターン派遣および採用連携を支援するほか、デザイン診断・無料コンサルティングの支援・商品の先行デザインの開発など、デザイン経営基盤を強化する予定だ。

一方、新規支援機関となったコンサルティング3社およびジョブコリア、WC事業の専従機関である韓国産業技術振興院はMOUを締結し、「官民が一丸となってWorld Class企業を韓国型隠れたチャンピオンに育成する土台になる」と意志を見せた。

中堅企業政策局のキム・ヨンファン局長は「有数の民間機関と協調システムを強化したことが今回のWC企業支援改善策の特徴だといえる。今後もニーズのある支援機関および民間連携事業を持続的に掘り起こし、WC300プロジェクトが韓国型隠れたチャンピオン育成政策の代表的な事業として定着するよう、全力で支援する」と述べた。

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