知的財産ニュース KIPOの「デザインマップ」利用率急増

2014年1月16日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、世界のデザイン権情報が載せられているデザイン権ポータルサービス「デザインマップ(www.desisgnmap.or.kr)のアクセス件数が昨年に190万人と、サービスが本格化した2009年比582%増加し、前年に比べては36%増加した※と発表した。

※全体のアクセス件数:(2009)28万件→(2010)64万件→(2011)136万件→(2012)139万件→(2013)190万件

デザインマップは、デザインの創出とトラブルに弱い中小企業や個人のデザイナーなどを支援するために特許庁が構築した国レベルのデザイン権総合情報インフラとして、昨年、情報提供方法式を単純な「情報伝達」中心からユーザー向けのサービス提供など「情報活用」を中心に全面的に見直された。

具体的には、デザインマップの開放型・標準型のオリジナルデータを提供し、民間が自由に利用できるようAPIを提供する一方、公共データ法の施行後からは、安全行政部が運営する公共データポータル(www.date.go.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)から情報を積極的に開放・共有してきた。

一方、韓国デザイン進行院が運営する世界最大のデザインポータルサイト「デザインdb(www.designdb.com) と専門コンテンツを相互共有し、SNSを通じてデザイン権のイシューをリアルタイムで提供した。ユーザー配慮型のUIを適用して利便性を高めるなどの取り組みを行ってきた。

韓国知識財産協会の関係者は、「サムスン電子とアップルの知財権係争により、デザイン権の重要性が注目されている時点で、特許庁のデザインマップは、韓国企業のデザイン権創出とトラブルへの対応力の向上など、デザイン競争力の強化に大きく貢献している」と評価した。

キム・ヨンミン長官は、「創造経済時代においてデザインマップが強いデザイン創出に貢献できるよう、デザイン権情報の利用促進だけでなく、国民の情報アプローチ性の改善、情報格差の解消などに向けた関連の取り組みを持続的に改善していく計画だ」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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