知的財産ニュース 米裁判所、「サムスンがアップルの自動完成特許を侵害」

2014年1月22日
出所: デジタルタイムズ

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米国の裁判所は、サムスン電子によるアップルの自動完成機能(オートコンプリート機能)の特許侵害を言い渡した。

22日の外国メディアなどによると、米国北部カリフォルニア連邦地方裁判所サンノゼ地裁のコー・ルーシ裁判官は、サムスン電子のスマートフォンがアップルのオートコンプリート機能特許を侵害したという内容が盛り込まれた事実審理省略判決(summary judgment)を下した。

米裁判所の事実審理省略判決は、原告や被告など当事者の請求により行われる略式裁判だ。

コー裁判官は、サムスン電子のスマートフォン11機種がアップルの保有したスマートフォンのオートコンプリート機能に関する特許を侵害したというアップルの主張を認めた。問題となった製品は、サムスン電子の米国モデル11機種だ。

さらに、コー裁判官は、サムスン電子が侵害だと主張したマルチメディア同期化特許については、同内容の先行特許がすでに存在しているという理由で無効判決した。

今回の事実審理省略判決は、今年3月末で予定されている2次の特許訴訟公開裁判を前に、争点事項の一部を整理したもので、今回の判決により、アップルが有利な立場となった。

両社の2次特許訴訟の本格的な心理は、3月31日に始まる。これに先立ち、裁判所は、調整のため、両社に対し最高経営者間で来月19日前までの交渉を勧告した。

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