知的財産ニュース LG電子、インターデジタルとの特許係争で勝訴

2014年5月8日
出所: 電子新聞

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米連邦最高裁がLG電子と特許管理会社インターデジタルの特許係争についてLG電子に軍配を上げた。

7日の業界によると、2011年、インターデジタルが米国際貿易委員会にLG電子を提訴して特許料をめぐる攻防が始まったが、先月末、米連邦最高裁が最終的にLG電子に軍配を上げた。連邦最高裁は、「訴訟ではなく、仲裁を通じた解決が先だ」という判決を下し、インターデジタルの主張を受け入れた連邦控訴裁判所の決定を無効にした。

LG電子とインターデジタルは、2005年から5年間、多数の特許使用契約を締結してきたが、契約期間が切れた2010年以降、再契約の交渉過程で、適正なロイヤルティの水準を巡り、立場が分かれた。

インターデジタルは、交渉の過程の異見を仲裁で解決するより、直ちに米国際貿易委員会にLG電子を提訴した。これを受けたLG電子は、訴訟よりは仲裁が先だという立場を貫いてきた。

ITCは、「仲裁が先」というLG電子の立場を受け入れたが、インターデジタルが不服して控訴し、連邦控訴裁判所は、逆にインターデジタルの主張を認めた。これに対しLG電子が最高裁に再控訴し、今回の最高裁の判決により、最終的にはLG電子が係争で勝利することになった。

業界は、米最高裁の判定について、いわゆる「パテントトロール」の相次ぐ訴訟の解決策として、裁判所での攻防ではなく、仲裁機関を通じた相互の解決への道を模索することが優先されるべきだという趣旨として解釈した。そのため、今後、パテントトロールの攻撃的な特許訴訟の動きが収まるかに注目が集まっている。

オ・ウンジ記者

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