知的財産ニュース ETRI、ICT国際標準機関としての地位固め

2014年2月6日
出所: デジタルタイムズ

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ETRIは昨年、国際電気通信連合(ITU)、国際電気電子工学会(IEEE)など約30の国際標準化機関において132名の国際標準専門家と196席の国際標準化機関の議長団を勤めるなど、過去最大の国際標準化の実績を収めたと5日発表した。

1717件にのぼる国際標準化寄稿活動を通じて国際標準23件の制定、標準特許67件の確保、国際標準85件の反映などの成果をあげた。標準特許1件の価値を1000万ドルに推算すると、昨年だけで、標準特許の確保で7300ウォンの潜在的な資産価値をあげたことになる。

ETRIがこれまで確保した標準特許の累積件数が376件にのぼっていることを踏まえ、資産価値は4兆ウォンに達するというのがETRIの説明だ。さらに、昨年標準特許が反映された国際標準の件数は85件と、前年(28件)に比べて3倍ほど増加し、国際標準化活動の量的な成長とともに、質的にも成長したという評価だ。

また、昨年、標準寄稿書最上位ランク(1~2ランク)にあたる件数は108件で、前年(76件)より32本増え、標準専門家132人のなかで標準化団体で議長、審査官、エディターなど中心的な役割を果たす議長団だけでも105人にのぼる。

とくに、4世代以後の次世代移動通信(B4G)をはじめ、ビデオコーディング、次世代ネットワーク及びユビキタスセンサーネットワーク(USN)分野などで多くの標準特許を確保した。

今年は、次世代移動通信の5G、モノのインターネット(Internet of Things : IoT)、SDN(Software-Defined Network)など、未来のネットワーク技術とスマートメディア、ソフトウェア中心のICT融合技術分野で様々な国際標準と標準特許の確保に乗り出す計画だ。

標準研究センターのキム・ヒョンジュンセンター長は、「ICT環境でリードできる価値創出型の標準を先取りするため、市場中心型、国民便益型、創造・先制的な標準化に一層の力を入れていきたい」と述べた。

イ・ジュンギ記者

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