知的財産ニュース 特許庁、物理・融合保安産業のIP競争力を強化
2014年11月14日
出所: 韓国特許庁
4789
特許庁は、14日付で締結される韓国特許情報院‐韓国知識情報保安産業協会のMOUを皮切りに、物理・融合保安産業の特許競争力を向上するため、「物理・融合保安産業のIP競争力の向上方策」を本格的に推進する。
保安産業は、コンピューターまたはネットワーク上の情報の漏れを防ぐための伝統的な情報保安産業と個人および主な施設の安全に向けた個人識別、映像監視などの物理保安産業以外にIT技術とその他産業間の融合・複合のプロセスで生まれる融合保安産業に分けることができる。
物理・融合保安産業のグローバル市場規模は、2013年ベースで約2,700億ドルとなり、知識情報保安市場全体の約74%を占めており、年平均12.7%くらいの高い市場成長率を見せている。
同方策は、物理・融合保安産業のグローバル市場を攻略するためには、革新的なアイデアを基にした特許の創出およびその適切な活用が欠かせないという認識の下、企業が自発的にIP競争力を高められるように支援し、産業競争力の強化を図っている。
まず、物理・融合保安分野の産官学などが参加する知的財産ネットワーク(Secu-IP Network)を構築し、企業と韓国特許情報院、韓国知識財産戦略院など、知的財産関連機関との協力基盤を整えると同時に需要者‐供給者のコミュニケーションチャンネルを設け、企業の商品開発のアイデアにつながるように後押しする予定だ。
14日に締結されるMOUも物理・融合保安分野の知的財産ネットワーク構築の一環として行われる事業で、営業秘密の管理および紛争の解決に役立つ営業秘密原本証明サービスの支援などの協力事業により、企業の営業秘密保護力量の強化および知的財産情報の活用拡散に大いに役立つと期待されている。
また、革新的なアイデアを保有している中小企業が優秀な特許を創出し、海外市場に進出することができるよう、特許ポートフォリオ構築の支援事業である民間IP-R&D事業との連携を支援し、特許ビジネス専門機関であるインテレクチュアル・ディスカバリーとも協力関係を結ぶようにする計画だ。
さらに、優秀なアイデアが適切な保護を受けられるよう、先端技術分野に対する現場教育により特許審査官の力量を強化し、業界の専門家集団を活用したオープン審査を実施するなど、審査品質の向上に向けた方策も同時に推進する。
特許庁の関係者は、「モノのインターネット時代の到来により、物理・融合保安産業は、グローバ市場の規模が急速に成長しつつあるブルーオーシャンだといえる。ICT立国として応用技術の開発に関するアイデアが豊かな韓国の中小企業が海外市場を有効に攻略することができるように最善を尽くしていきたい」と述べた。
ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム
ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195